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2020年4月30日 (木)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(65)ノートルダム学院小学校の挑戦 Back to Schoolへのモデル

★緊急事態宣言を延長するかどうか、9月入学の是非など政府、文科省、メディアなどは多様なニュースを流しています。それは大切なことですが、とにかく、いまここで医療崩壊、学習崩壊、治安崩壊、インフラ崩壊、メンタル崩壊など多様なリスクが迫っているわけですから、今何ができるかが、日々の生活で重要です。もちろん、未来をどうするかも大切で、世界は<同時に>それも考えています。

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★大事なことは、この<同時に>ということです。どうしても、私たちは、明日のことを考えると、いまここのことを忘れがちになるし、いまここを考えると明日のことを忘れがちになります。

★OECDの<Back to School>というトピックサイトをみると、その両方を一遍に考えるレポートが大量に配信されています。

★大事なことは、<いまここ>と<未来>が<同時に>見えるコトなのです。その意味で、ノートルダム学院小学校の日々の教育活動は、Back to Schoolへの道行を示している一つの重要な事例です。

★今の子どもたちがデジタルネイティブとはいえ、小学校1年生から3年生は、オンライン学習は難しいのではないかと思っていましたが、ノートルダム学院小学校のサイトを開くと、日々の教育活動が頻繁に更新され、配信されています。

★そして、現在のラインナップは、小学校1年生から6年生までの各学年のオンライン学習の活動の報告と校長先生のメッセージがズラリと配信されているのです。思索と祈り、つまり知と徳の体現ページになっています。

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★この試みが可能なのは、学年団、教務、研究部、情報、広報、事務局、そして経営陣などすべてのメンバーがすみやかに協働協力できる体制ができているからでしょう。そして、やはりなっといっても担任団と家庭の協力でしょう。つあmり、信頼関係の絆ですね。

★これはOECDのレポートが書いている未来に起こる同じようなリスクに対し何を準備すべきかという内容そのものです。つまり、ノートルダム学院小学校は、その準備を<いまここ>でSchool Days=日常化しているけですが、ここにすでに<同時に>未来があるわけです。

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★それは、ノートルダム学院小学校だからできるのだ、他の学校は必ずしもできない、不公平だと言う方もいるかもしれません。しかし、<同時に>やらなくては、日本の状況はたいへん困った状態になります。

★先に進める学校は先に進み、そのモデルをこれからの学校に提供しながら互いに協力して、新しい日常を学校に取り戻す必要があるのです。OECDのPISAの2018年の結果のグラフを見れば、日本がホームワークでコンピュータをいかに活用していないのかが一目瞭然です。

★この状況が5月6日までに、解消するはずもありませんが、さすがに文科省も自治体もGIGAスクール構想を前倒しして急ぐでしょう。等しく環境が揃ったときに、ノートルダム学院小学校のような先行事例は必ず役に立つでしょう。

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