ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(29)ノートルダム女学院 経済は自粛 教育は出動
★昨日政府は緊急事態宣言を発令。今日も東京の感染者は144名と増加。一方でまだ感染者がでていない静岡県の御殿場市では経済自粛の影響を受ける中小企業に迅速に上限100万円までの補償を出すことを決定。この不測の事態を、日本全体、いや世界全体の問題であると捉えるか捉えないかの認識や意識の差は、いろいろでてきています。
★そして、本日、京都も緊急事態宣言に準ずると発表しました。大阪兵庫、愛知の間にあって、もちろん京都も他人ごとではないのです。そんな中、ノートルダム女学院中高は、昨日、自治体に先駆けて、オンラインホームルームとオンライン授業を実施していくことを決定したということです。同校サイトでもその対応策について詳しく発信されています。
★インバウンドで海外の外国人で大混雑していた京都は、今ではその気配がまったくないそうです。ホテルもタクシーも観光バスもその経済活動のダメージは、東京や大阪と同様なのです。もしかしたらそれ以上かもしれません。
★そして、今回の緊急事態宣言発令です。しかし、これは人の命を守るための経済活動の自粛です。今は耐えなければなりません。学校も休業に京都もやがて順次なっていきます。
★東京は突然緊急事態宣言になったので、学校は今目の前のオンライン学習をどうやるのかそこに集中していますが、京都は少し時間差があるので、オンライン学習の重要な意味を当事者の教師が考える時間がありました。この休業は、たしかに外出自粛の結果であるが、生徒の自宅での学習や教師の在宅勤務は、教育出動の機会ではあるわけです。
★自粛によって、経済的にはダメージが大きいのですが、学校はだからこそ教育出動を大胆に行い未来への学びの変容を生み出せるのです。もちろん、経済的ダメージは、やがて教育にも影響を与えます。だから、時間はないのです。でもただ教師も生徒も自宅待機しているわけにはいきません。その新たな時空で新しい学びの経験を生み出す教育出動をすることは可能だし重要です。
★経済的ダメージの忍耐のむこうに未来の希望を生み出すには、教育出動が重要なのです。しかし、毎日学校に登校してというわけにはいかないのです。いまここで、オンライン授業が必要になる本質的な価値は、ここにあります。
★ノートルダム女学院は、自粛と委縮は区別して、大胆にそして細心の配慮をしながら動き始めたのです。ノートルダム小学校も同時に動いていると聞き及びます。
★東京や大阪と違って、まだハイブリッド時空の活用の自由度は高いのです。新しいオンライン学習が試行錯誤しながらできていくことでしょう。具体的な展開が始まりましたらまたご紹介します。先生方とはオンライン対話になっていくでしょうから、いろいろインタビューしていこうと思います。
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