ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(52)ノートルダム学院小学校のオンライン≪Transform lives, transform the world≫を体現②
★ノートルダム学院小学校のサイトを開くと、各学年の担任の先生及び担任団が、実際に会って授業ができない辛さとにもかかわらず前に進む希望の光を自らともしながらオンライン学習をデザインしている姿勢が伝わってきます。
(写真は同校サイトから)
★それにしても驚異的なのは、小学校2年生や小学校3年生に対してもリモート学習にチャンレンジしていることです。同校は体験を大切にする学びも行っています。それは多くの小学校でも状況は同じでしょう。それゆえ、オンライン学習は小学校ではなかなか難しいし、まして低学年はもっと難しいだろうと思っていました。
★ところが、小学校3年生の担任浜田先生は、サイトにこう記しています。
ノートルダムでは、先週から子ども達には、ご家庭のご理解とご協力を得ながら、
ロイロノート、グーグルクラスルームなどで双方向性の授業の準備をしています。
私も これまで、全く知らなかったツールを使って他の先生方のアドバイスをいただきながら、
なんとか学年で課題を発信しています。
そして、課題について、子どもたちの手でかかれたことばや絵がとどくと、
まずは、どんなことをかいたのかなとわくわくしてひらいています。
距離はあっても、子どもたちの存在や個性がいきいきと伝わってきて、つながっている嬉しさをかんじます。
もちろん、一日も早く、元の平穏な子どもたちの顔をみて話ができる日が戻ってくることを祈りつつ、
しばらくは、ICTで子どもたちとつながり、学習指導していけるように邁進していきたいと思います。
★ICTを通して、子どもたちの存在や個性がいきいきと伝わり、つながっている喜びをうけとめています。もちろん、実際に会える日が戻ってくることを祈っているわけです。この挑戦と祈りの気持ちがあふれでているのが、ノートルダムのオンライン学習なのでしょう。
★小学校2年生の担任団は、こうサイトに記しています。
先週より2年生の子ども達は、ロイロノートの学習を始めました。
早速子ども達は、お家での様子を絵日記にかくチャレンジをしました。
絵を描いたり、文字を打ったり、描いたものを写真を撮ったり、工夫して表現してくれました。
日頃使っている鉛筆や色鉛筆、絵の具やペンで描くのとは違って、とても難しかったと思います。
一つの表現方法として活用していけるようにどんどん練習していきます。
★ノートルダム教育修道女会の創設者マリア・テレジア・ゲルハルティンガーは、当時としては最先端の技術を女子の教育にどんどん取り入れていきました。生徒たちは「目が覚めるような経験」をしたのだと語っていたそうです。
★ノートルダム学院の小学校2年生も、絵を描くとき、色鉛筆や筆で描くだけではなく、タブレットという新しい道具を使うわけです。そのチャレンジは、まさに「目が覚めるような経験」でしょう。これがノートルダム学院の気概ですが、それにしても小学校2年生とは、驚きです。
★しかし、これができるのは、リアルな時空での体験を大切している学びの自信と必ず再開できるという祈る気持ちがあるからこそできるのでしょう。(つづく)
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