2020東京大学合格発表の季節(1)桜蔭⤴麻布⤵か?
★新型コロナウィルス感染拡大対応のたいへんなときにもかかわらず、本日東大の合格発表。もちろん、なんら問題がないのだが。インターエデュのサイトで、さっそく判明分から情報が流されています。開成は相変わらずナンバー1ですが、桜蔭が85名で、昨年に比べ、19名増。麻布が、60名で、昨年に比べ40名減。開成と麻布の間に、本日20時現在で、桜蔭、灘、渋谷教育学園幕張、聖光学院、駒場東邦が位置しています。
(2020年2月1日中学入試の日の写真。首都圏模試サイトから)
★実は聖光学院も、62名合格したが、昨年に比べ31名減。
★全貌が見えていないが、麻布と聖光学院が減った分の71名は、どこが吸収したのか。桜蔭だけでは足りない。おそらく公立高校と公立中高一貫校と公立中高一貫校と同様の新タイプ入試を実施している私立中高一貫校ということになるのではないでしょうか。
★なぜそう予測をするのかというと、最近の公立高校の入試問題や私立中高一貫校の新タイプ入試問題は、高次思考力を問う適性検査型を意識した問題が出題されているからだ。
★桜蔭の国語は、かなり高次思考力。それに比べ、麻布は相変わらず傑出した入試問題を出題しているが、難度は国語などは桜蔭よりも易しい。それにいわゆる最難関校合格を独占している塾の偏差値輪切り受験指導で、麻布の学内は少し困っている可能性があります。偏差値で選びと、建学の精神で学校を選ぶことにならない場合もあるからです。
★麻布にしても、聖光学院にしても浪人生が待機することになるから、来年は元に戻るでしょうが、この2校がどのような戦略に出るかは注目です。開成や桜蔭とは違う方法で、東大合格者を出すかどうか?ここに未来の教育への分岐点があるでしょう。ここは見逃せません。
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