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2020年3月24日 (火)

品川翔英の国語科の挑戦(2)シラバスの<構造>デザインをICTを駆使し共有 <自主・創造・貢献>を基盤に

★先週15日にアップした記事「品川翔英の国語科の挑戦(1)PBLの<構造>デザインの共有 普遍的かつ独創的な構造の発見へ」は、15日から23日までの期間では、アクセスランキングは2位。品川翔英の注目度は、高まりつつあります。

★さて、4月の新中1生、新高1生を迎えるにあたり、ちゃくちゃくと準備が進んでいます。1週間前は、今年から本格的に取り組むPBL型授業の<構造>をデザインしたので、今回は、その構造が生徒の成長、特に校訓である<自主・創造・貢献>が相互に関係し合いながら発達していく場としてシラバスの<構造>をデザインする作業に進みました。

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★まずは、今井先生から新中1のシラバスのプレゼンがありました。前回デザインしたPBL型授業のMIR分析(企業秘密です^^)を組み込んだシラバスになっていました。つまり、思考スキルや感情のスキルなどが盛り込まれています。

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(今回は、iPadを活用しながらミーティングを行いました。左から田中先生、平岡先生、今井先生、西山先生。自分たちのミーティングでタブレットを活用することで、授業でも活用する準備にもなるという一石二鳥にも三鳥にもなる創発ミーティングだったのです。普段から平岡先生は変幻自在にICTを活用しています。それを国語科でシェアするという主任の西山先生の共感的リーダーシップが発揮されていました。)

★そのうえで、再度、校訓である<自主・創造・貢献>が具体的にどこで展開していくのかリフレクションしていきました。ロイロノートを活用しながら、1人ひとりのアイデアをディスカッションして共有し、さらに統合していく創発型のミーティングでした。

★ICTの学びの達人でもある平岡先生が、ケアフルなサポートをされていたので、さくさくちゃっちゃっと分析と統合の両輪が進みましたが、それだけ高密度のミーティングになっていたのには驚きました。

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★PBL型授業では、多様なアクティビティタイプから生徒の発達段階や単元及びその単元の展開の度合いなどにマッチングするようにアクティビティを取捨選択していきます。

★それゆえ、今回はハーバード流儀のアクティビティタイプを同時に活用しながら展開していきました。<思考ツール>活用アクティビティとして、シラバスの中で気になる「言葉」の背景にある授業のメカニズムをループで表現しました。たとえば、校訓の<自主性>や<創造性>、<貢献>を授業の中ではどのように生み出してくのか各人がループ図を描いて、ロイロノートでシェアーして<プレゼン>アクティビティを挿入していったわけです。

★プレゼン後のリフレクションとして、ハーバード流儀のアクティビティタイプから<Speed Dating>や<Quick Write>などを活用しました。

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(<Speed dating>のシーン)

★アクティビティによって、生まれ出てくる感情や気づきは違ってくるのですが、メンバーの内側からあふれ出てくるものがあるという感覚を共有していったわけです。

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(<Quick Write>のシーン)

★ハーバード流儀のアクティビティタイプは、米国の教師のコミュニティが、それぞれのアイデアと実践をシェアして生まれています。なぜそのアクティビティを行うのか、どんな効果があるのか、事例をシェアし、議論し、共有しています。アクティビティと生徒の存在の成長のシナジー効果としてどんなケースのがるのか、互いの経験値を高めていくというやり方が基本です。データで検証する量的リサーチではなく、ケースメソッド中心の質的リサーチの集積だと思います。

★品川翔英の国語科の先生方は、そのコミュニティのサイトを活用していたのです。

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(<ぐるぐる>のシーン)

★実際、<ぐるぐる>(眩暈:dizziness)などの多様なアクティビティを通して、先生方は、深堀、発想の転換、モティベーション、ズレなどの気づきを得ていました。創発というコトでしょう。

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(田中先生が、今井先生のアイデアを自分のループ図に重ねて説明しているシーン。表現は違うけれど、共通した思いがあることが言語化・見える化されていました。)

★ロイロノートは、このような創発ミーティングにはもってこいのツールで、お互いの考えを並べて、具体的に互いの発想がどこで共通しているのか違うのかなどを簡単に理解することができます。見える化されるので、明快に了解できるわけです。これも、さくさくICTを活用できる状況に国語科がなっているから可能なのです。

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★こうして、シラバスのプロトタイプは再びリファインすることになりました。プロトタイプ―リファイン(脱構築していく過程)の連鎖は、PBL型授業をデザインするときの基本のリズムです。

★今回、授業の前提である<基盤>を創るアクティビティやプログラムをシラバスに盛り込むことによって、生徒の内側から生まれ出ずるモチベーションや共感、愛情、自主性、創造性などが言語活動を通して貢献につながっていくビジョンを先生方は共有・実感しました。

★表現は違っても、同じ想いでいること、自分たちのポテンシャルの豊かさを実感されていたようです。同時に、教師も生徒もそのポテンシャルをどのように現実態としてカタチにできるのか。そこがPBLの授業とその積分であるシラバスのデザインにかかっていることも改めて確認し、さらにブラッシュップやアップデートしていこうということになったのです。品川翔英の国語科の挑戦はさらに続くのでした。

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