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2020年3月 4日 (水)

感染症に対応する都市機能の変容能力(6)さすがメディア水面下で動きはじめた!ノート-ルダムや静岡聖光学院、工学院、聖学院、和洋九段女子に学ぶ。

★一斉休校中のオンラインの学びのサポートが、各学校、塾などの教育機関で一気呵成に行われているのをメディアはさすがに取材しているが、その水面下で、ここまできたら次の変化がどうなるのか洞察しはじめていますね。

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★NHKがすでに、ドイツの新世代の気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルを渋谷と京都とNYに誘(いざな)い、歩いてもらいながら新しいコンセプトを語ってもらっている番組を放映しています。もともとは「欲望の資本主義」という安倍政権の経済政策を最後に破綻する20世紀経済=欲望の資本主義に変わるものを模索したドキュメンタリータッチの番組編成だったのですが、その副産物としてなのかメインディッシュのつもりだったのかわかりませんが、番外編で「欲望の時代の哲学2020」というのを制作してしまったのです。他局の中には焦る人もいますね。

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★慶応義塾大学SFCもそれに気づいていて、安宅さんなどが新しい社会システムの在り方をソサイエティ5.0とSDGsの合力をビジョンに描いています。しかし、ガブリエルが看破しているように、日本社会は主観より客体重視だから、実はハードパワーの焼き直して終わりかねないのです。

★ところが、ガブリエルは、ドイツ観念論の現代化というか、物自体は不可知という呪縛から解き放ち、主観を要素還元主義的科学主義から解放してしまった。これは人間のクリエイティビティの解放です。思考コードでいえば、C軸全開モードということです。

★日本は、それを京都学派がやっていたのだとガブリエルは言うわけで、どうりでノーベル賞は東より西でたくさん受賞者がでる。

★20世紀末、クリントン政権のブレーンであるジョセフ・ナイはハードパワーからソフトパワーと言っていた。当時、日本でもそれを唱えていた人がいましたね。今度専門職大学を墨田区に創る人ですね。

★でも、やはり、日本は第三次産業革命や第四次産業革命が起こせなかった。ハードパワー重視の産業が今も続いています。しかし、今回の新型コロナウィルスが投げかけたのは、ハードパワー重視の日本の政治経済の在り方を捨て、さっさっと先に進めという号令だったのです。

★でも、オンライン上の学びのやりとりは、本当はソフトパワー全開になるはずが、大学入試改革の遅れによって、ハードパワーは新しかったけれど、乗せたものはソフトパワーではなかったということです。

★そんなわけで、ミネルバ大学のようなオンライン上でのPBLをどこでもやるようになるし、稼働型キャンパスになるのが次の初等中等教育高等教育でしょう。要するに、疑似的にでもよいから物理的空間を超えたいのです。いずれはワープできるようになるのだろうけれど、今は疑似的でもよい。

★その際にC軸思考のBig Questionを投げかけ合えるか?つまりソフトパワーいやクリエイティブパワー(CP)といったほうがよいでしょうが、このCPが肝になります。CP対話が重要というコト。そしてそのCPを支えるのがグローバルボランタリーマインドセットです。ノートルダムや静岡聖光学院、工学院、聖学院、和洋九段女子の動きが先導するでしょう。

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