2021年中学入試を読み解く準備(9)今年も、東洋大学京北中学高等学校の人気続く。<本質>を考える時代を牽引。
★2020年も東洋大学京北中学高等学校(以降「東洋大学京北」と表記)の人気は高く、実出願数は、中学入試(656→686)も高校入試(465→712)もさらに増えました。この勢いは、来年もまた続くでしょう。その理由は、国際教育×哲学教育×キャリアデザインというシンプルで深い学びを6年間の教育に貫いている<一貫性>がわかりやすいし、「哲学教育」という多くの学校が見ようとしない本質的な教育に根っこがあって、深さを感じることができるからでしょう。
★それに、一年前のホンマノオト21の記事「2020年首都圏中学入試の学校選択(04)東洋大京北の場合 」の今月のアクセスランキングも20位以内に入っているぐらいです。中学受験生の保護者などが、同校に興味関心を抱き、検索している動きがネット上でも広がっているということでしょう。
★今回の同校の募集の勢い及び今後の教育について、<校長室より「東洋大京北に夢をのせて」 第五十号 発行:令和2年3月23日>の中で、校長 石坂 康倫先生は、こう語っています。
<最近、生徒の皆さんが、礼儀正しく、多くの人が登下校時にも身だしなみを整えています。用事で大学に行った帰りなどにすれ違う中学生や高校生で気持ちの良い生徒さんだと思うと本校の生徒であることが本当に多いです。今では、私の誇りの一つは本校の生徒の皆さんです。
2 月 22 日(木)午前に高校 1 年生、午後には中学校 1 年生・2 年生・3 年生の英語スピーチコンテストを開催しました。一言で表すと感動です。高校 1 年生の真摯なスピーチの内容と表現力に可能性の高さを感じました。中学生はスピーチ内容を自分の言葉として表現しており、その姿には心を打たれました。年々レベルアップしているのは、教員の指導の良さは勿論ですが、何よりも皆さん自身の自覚の高さだと思います。選考された人のスピーチではありましたが、間違いなく生徒全員が成長されているに違いないと確信することができました。本校の国際教育は間違ってはいないと、特に外国語(英語)の教員は思ったに違いありません。
このことに甘んじることなく、更に英語教育と国際教育を進めて行きたいと思います。>
★校長の次のような姿勢を感じます。すなわち、倫理的構え、生徒への温かい眼差し、正当の成長を生み出す理論、教師力向上への意欲、自信と誇り、ビジョンの一貫性と実行力などです。今まさに突き付けられている予測不能な局面にあって、石坂校長と先生方の共同戦線はモデルとして、また注目を浴びるでしょう。
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