ノートルダム学院小学校の教師の開放的精神とシステム思考のすばらしさ(3)
★前回まで、チームNEXT(という名付けが行われたそうです)は、参加した先生方がどんどんポストイットで「こんなことしている授業で」や「ありたき授業」「でも~だからなかなかできない」「どうしたらよいか」などを拡散し、今度はそれを全部つなげてみました。すると、「つながっている」という実感が改めて生まれてきたわけです。しかし、今まで暗黙知として先生方の内面にあっただけで、今回のように共有できえていなかったということに気づいたのです。そして、こうして共有してみると、ND(ノートルダム)小学校の教育ってなかなかいいじゃないということになりました。
★しかし、それってどのくらいいいのか知りたいということになったわけです。自分の顔は自分で見ることはできないというのは洋の東西問わず真理です。そういうときは対話です。今回はOECDの“Future of Education and Skills 2030”のコンセプ スキル編のペーパーと対話することにしました。もちろん、読解によって自問自答することを通しての対話です。
★このペーパーはND小学校の英語科のアドバイザーであり、立命館大学でも講師をされている田縁眞弓先生(「エンジョイ!フォニックス1 上巻: 英語が聞ける・読める・できる!」の著者の1人)が提供してくれました。田縁先生もチームNEXTのメンバーです。
★そして、吉本先生という英語の先生もメンバーですから、このペーパーの邦訳がなくても大丈夫だったのです。というより、梅下先生も松谷先生方も英語を普段授業でも使っているので、自然にペーパーに書いてあることから、気になる教育活動や学びのスキルを例によってポストイットに書きだしていきました。
★ある程度出し切ったところで、各人が2030年に想定しているOECDの学びとはこういういものだろうと解説を始めたのです。すると、一堂、やっぱり私たちやるじゃないか!世界標準の教育やっているじゃない!ということになったのです。
★認知的スキルだけではなく、とにかく情緒や感情の面も授業で学ぶ機会を創っている。低学年で身に着けたモラルや感情のコントロールや共同作業は、高学年になったら、自分たちだけの行為ではなく、コミュニティーや社会に役立つというように広げていくワークもやっているよねなど。
★しかし、またしてもここで暗黙知が現れるのです。やはりそういうことを個々にはやっているけれど、可視化してスキルとして共有していないから気づかないままだったのだと。
★じゃあそこを共有するこのような創発対話を広げていけばよいのだと。するとどうなる?「〇〇〇〇〇〇」になるじゃないかということになりました。「〇〇〇〇〇〇」のtころは、今後のお楽しみにしましょう。凄いことがND小学校から発信されるかもしれません。
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