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2020年2月27日 (木)

京都のノートルダム 動き出す(11)通奏低音とポリフォニーの響き 共感と対話と思考と寛容と行動と技術。

前回ご紹介した保険体育の三井先生と宗教の山川先生のジョイント<ND哲学対話>の授業が現実態として動いているのは、言うまでもなくお二人の教師という資質と素養と生徒への愛情が生成されている豊かな潜在的能力にあります。他の学校でも、公立私立問わず心ある教師が同じような教育活動を行っている場合も少なくありません。

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★しかし、決定的に違うところは、<ND哲学対話>授業は、ノートルダム女学院中高の先生方の魂と共感し、同校の創設者マザーテレジア・ゲルハルティンガーの大切にしていた<共感・対話・尊重・行動>の通奏低音と響き合っているということです。その響き方は先生方1人ひとりの資質・能力・素養といった個性が響き合うので、ポリフォニー的な響きになっています。それゆえ、繊細で、ときに不協和音を生じることもあったでしょう。

★今は、中村良平先生をリーダーとするND教育を推進するプロジェクトが21世紀型スキルとそのミッションコミットメントの響きをどのように奏でるか研究が進んでいます。その過程で、プロジェクトメンバーの1人霜田先生が、動き始めました。NDの研修会を上から降ろすのではなく、ボトムアップ型でティール組織のようにウネリだすことはいかにして可能かとチームで対話し、今年1月6日、つまり令和2年始まるや、教師全員と<対話>をすることになったのです。

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★自分のPBL型授業や哲学型授業などの教師も生徒も<共感・対話・尊重・行動>が<出来(しゅったい)する=I want to do it.>実践を共有する会を開き、そのあと教師全体で分かち合うというものでした。何かを決めるのではなく、あくまで<共感・対話・尊重・行動>です。

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★そのときに、三井先生と山川先生はジョイント<ND哲学対話>を披露したのです。仲間が共感し、どうやったら自分の授業でも生かせるのかエールを贈っていました。このような互いのエールの響きがいいですね。

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★数学科の中村拓先生と国語科の山崎先生もコラボしていました。数学的思考の根本には<変換・変形>という発想があります。数学の問題を物語に転換するワークショップ授業をコラボレーションしていました。

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★門外不出かとも思われていた英語科のディーン先生の破格のPBL授業も共有。英語科の先生方が通訳しながらワークショップは展開していきました。

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★3つの授業を全部見る時間はなかったため、2時間構成で、2つ選択して、ワークショップ終了後に短い時間でしたが<分かち合い>が行われるプログラムになっていました。

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★どんな授業に参加したのか<事実・情報>を交換し、その次に自分の<感情・情意>を語っていく<分かち合い>です。こうすべきだとか、してはいけないとかではなく、ひたすら<共感・対話・尊重>です。すると、あとは<行動>するかどうか。それは、先生方1人ひとりの意志決定に任されます。

★霜田先生と中村拓先生、中村良平先生は、放課後自然と集まり、何をしようか<DO>とその<Value>について対話する機会が増えたと言います。

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★この間は、今年京都大学の特色入試に合格した生徒が問題用紙を持ってきてくれたというので、その分析をしながら、自分たちのPBL授業で行っているエッセンスと重なるけれど、問題自体は理科も社会も数学も英語も国語も教科横断型のBig Qustionの連発というタイトな思考力を要する問題に<閃き>を感じていました。

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★その<対話>は、一気呵成に<行動>にブレイクスルーしたのです。4月以降のどこかで霜田先生と中村拓先生はジョイントするということになったのです。その中身については、また実践されてからご報告します。お楽しみに。

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