三田国際 2020年中学入試を終え、目が覚めるような新機軸へ準備整う
★昨夜、三田国際学園の大橋清貫学園長に電話インタビューしました。同校の今年の中学入試が無事終了したということでした。そして、今年も創造的で未来を自分の手にし世界を変える貢献をしたいという進取の気性に富んだ生徒が挑戦してくれたそうです。生徒も学校も希望の光に包まれた入試になったようです。
★具体的なことは今後集計して公にするということでしたが、ざっくり昨年と変わらぬ出願数があったことと、実受験者数は増えたということでした。
★変化の1つは、併願校の変化で、今まで必ず併願されていた幾つかの共学校が少なくなり、いわゆる御三家レベルの学校との併願が増えたということです。
★これは、三田国際の入試問題の編成も影響しています。2科4科の中に、知識・理解の問題と応用・論理の問題と批判的・創造的思考の問題がそれぞれ約30%ずつ出題されるので、ただ偏差値が高いからといっても同校の合格は勝ち取れないということでしょう。
★もちろん、御三家レベルが併願するのですから、そのような受験生・保護者にとってメリットのある教育内容がなければならないわけですが、それはオープンキャンパスや授業体験を通して実感しているのでしょう。
★このレベルの保護者の中にも、東大を頂点とするピラミッド学歴社会では、日本の未来はないことは当然分かっているという保護者もいます。海外大学準備教育があり、実績がでそうな期待値の高い同校に魅力を感じないわけはないでしょう。もしかしたら、この層に別次元のTOP OF TOPの新しい市場創出のプレイヤーがいるのかもしれません。
★大橋清貫学園長によると、中高一貫校の一期生が今年高3になり、さらなる新機軸の準備が整うそうですが、その前にすでに2019年度の卒業生の大学合格実績から着々と伸びているし、彼らの中から世界大学ランキング100位以内の大学などランキングの高い海外大学にも合格し始めているということです。
★たとえば、マンチェスター大学、台湾大学、アムステルダム大学などです。今年の卒業生もたくさん海外大学に進むことになるでしょう。この3年間の卒業生は、高校から入学した生徒です。これらの海外大学に合格した生徒の中には、最初英語が全然できなかったということです。高校3年間で飛躍的に伸びる学びの環境があるということですね。
★今年の新高3からはオール中高一貫生です。3年間で飛躍するのです。6年間学んできた彼らはどこまで飛んでいくのでしょうか。2021年の3月の大学合格実績が楽しみです。
★とはいえ、進学校ではないのです。大学合格実績をあげることを第一義の目的にしているわけではありません。あくまで、学問的な探究・研究の学びの結果にすぎません。
★いずれにしても、目が覚めるような別次元の新機軸が今年4月からスタートするというのですから、楽しみです。
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