和洋九段女子 入学手続き者前年対比150%!創発型PBLが生み出す生徒の良質活動支持される!
★和洋九段女子の中込校長、新井教頭、水野先生とお会いしました。2020年中学入試は、入学手続き者前年対比150%だったということです。この3年間全クラスのPBL授業に取り組み、生徒の主体性や自由闊達な創造的活動が生まれる環境をつくってきましたが、それで大学合格実績がでるのかという先入観を払拭できず、生徒募集に爆発するにいたりませんでした。
★しかし、そのPBL型授業の取り組みが過疎の村の町おこしPBLやグローバルなPBL教育に飛び火し、SDGsの活動では、生徒が企業やNPO、国連広報センターとネットワークと絆を深め、PBLの学びは深まりました。今では、その学びが自分たちのオリジナルのワークショップを企画運営するにまで展開し、大学のPBL研究会などのに招かれて大学生とコラボするようになっています(2月16日の新中学入試セミナーでは、彼女たち自身によるミニワークショップが行われます。みなさんで参加しましょう。)。
(左から新井先生、中込先生、水野先生。感謝と手ごたえを感じているということです。)
★PBL型授業を全クラスに貫徹する取り組みは、6学年すべてに揃いました(本格的には今の中3が高3になったときであと3年後の予定でしたが、3年である程度のところまで到達したのです。)。その涙ぐましい努力は、なかなか外からは見えませんでした。しかし、生徒がどんどどんPBL授業から創発活動を生みだし、外とのネットワークを組み始めたのです。
★また、彼女たちは、学内では、学校説明会の体験授業などでサポートを買って出て、受験生に憧れの先輩となったのです。
★3年前のPBLは今では、新井先生をはじめ多くの先生方が異業種の集う多様なワークショップに参加して、自己マスタリーを続け、どんどん腕をあげています。認知科学とEQを融合したマインドフルネスなPBLにアップデートし、知と愛の共感的創造的コミュニケーションの足場を創り出したということです。
★教師の外部ネットワークとの結びつきと生徒の外部ネットワークとの結びつきが相乗効果を生みだし、創発型教育を拡充しはじめたのです。受験競争に備える促進教育ではなく、創発型対話や協働の能力を拡充するエンリッチメント教育が中学入試市場で共感を広め支持されるようになりました。
★もちろん教育の質を高めただけで応募者数は増えません。かといって合理的で計算可能なマスマーケティングというスケールメリットを活用したわけではありません。ONE TO ONEマーケティングというスモールサイズの体験授業によって共感を生み出す広報活動をしたのです。
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