「2020年入試総括コラボミーティング」in 品川翔英~「時代」を語る学校から「生徒の存在そのもの」を語る学校へ(1)
★昨日2月13日(木)に、品川翔英(現小野学園女子)で、首都圏模試センター主催の「2020年入試総括コラボミーティング」が開催されました。首都模試の模試会場で保護者会の講演者を中心とした各情報シンクタンクの代表、教育ジャーナリスト、受験案内編集者、入試問題の分析解答解説の編集者など同校の先生方も交えて総勢40名が一堂に会しました。
★首都圏模試センターの取締役・教育研究所長北一成氏の司会のもと、4時間にわたる入試分析会となりました。各参加者が今年の入試結果と分析・感想を多角的な視点や視座でプレゼンし、大量の情報をシェアする有意義なミーティングが行われました。
★6年連続の私立・国立中学受験者増の背景にある、様々な動向について情報共有が次々行われ、最終的には、北氏は2020年中学受験人口の上方修正をするにいたるほど、具体的なポジティブな情報が集まっていました。
★中学受験人口動態や今年の中学入試の動向やトピックについては、近々の各メディアで公表される段取りになっているようです。これだけの情報収集分析者の多角的で多様でバードアイと地域密着の複眼視点で語られる情報を集約して発信できる首都圏模試センターのプラットフォーマーとしての役割は絶大です。得難いものだと感動しました。
★明後日2月16日(日)、和洋九段女子で開催される「新中学入試セミナー」でも、北氏は登壇し、そこで今回集約した最新情報をまとめてプレゼンテーションしてくれるということです。楽しみです。
★印象的だったのは、この間の改革ムーブメントの風に乗ってあるいは風を巻き起こし、「時代」を語り、グロバル教育、アクティブラーニング、STEAMといった教育の「標準搭載」をしてきた学校の人気は落ち着き、今度はそのような時代が到来するからこそ、今後どのように生き抜くか「生徒の存在そのもの」に寄り添った個別最適化と生徒の存在の未来における価値を高める教育を実装している学校に人気が集まったのではないかという読み解きが多かったことです。2021年の中学入試は、経済的・社会的な混迷を極める時代にあって、生徒の「存在」を核とした学びを追究する学校に人気が集中するということでしょうか。
★もともと私学の建学の精神は、そこが原点ですから、根源的な教育に回帰することで、受験生・保護者の想いとシンクロすることになり、少子化及び経済の危うさの中にあって、中学入試を受ける人口は増えるという不思議な現象が起こるのかもしれません。それが中学入試の新時代の扉を開くということなのかもしれませんね。
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