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2020年2月15日 (土)

八雲学園 さらに進化する教育の総合力 生徒の無限のポテンシャルが生まれる複合的なPBL(1)

★2020年の八雲学園の中学入試は、すでにご紹介したように多くの受験生・保護者に支持され、共学化3年目の教育に手ごたえを感じていると近藤彰郎理事長校長は語ります。そして、静かな情熱が伝わる静かな笑みをたたえながら、八雲学園の教育の総合力の進化にここまでという限界はないのですと。

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★さらにこう語ります。

「中学受験業界の方々には、共学校教育も進学準備教育もグローバル教育もPBL授業もICT教育も、時代のニーズと生徒にとっての必要性の両方に応じて最新の教育標準装備をしていると評価を頂いています。たいへんありがといことです。ただ、私たちは標準装備以上のクオリティの高い教育の総合力の環境を創意工夫し続けていきます。ここまででよいということはありません。

なぜなら、お預かりした生徒1人ひとりの可能性が生まれる教育に限界はないからです。ウチの先生方が一丸となって挑戦し続けるからこそ、生徒も自分の興味関心を深め、世界観を深堀していくわけです。そしてその結果多くの人と協力し合って世界を社会を創っていく貢献をしていきます。現状すでにそうなっていますが、もっともっとです。

それに、彼らを待ち構えている未来は、そんなにバラ色ではないのです。待ち構える悪循環の世界を好循環の世界に切り替えていくには、相当タフな知恵と尽きない思いやりが必要です。それには、限界のない教育の総合力で生徒1人ひとりのポテンシャルをもっと支えていくことが大切だと思っています。」と。

★2020年中学入試を終えた直後にお会いした近藤理事長・校長からは、みなぎる気概と情熱が伝わってきました。さりげないけれど、勝って兜の緒を締めよという雰囲気でした。同校の空手部に象徴されるように、たゆまぬ日々の精進と建学の精神に立ち戻り、新たな気持ちでまた出発するという覚悟を感じたのです。

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★その後、さらなるPBL授業の進化が展開しているというので、見学させていただくことにしました。その合間に英語科主任で海外・英語特別委員長でもある近藤隆平先生が語り掛けてくれました。昨年12月のセミナーのときに、STEAM留学を行うかもしれないという話を聞いていたのすが、それが1月には実現しその俊敏力に驚愕していたばかりだというのに、その1カ月後、また新しい企画を実施するというのです。「はっきり決まったら公開しますが、多様なPBLのうちの一つであるParfect Mastery based Learningをオンライン上で行える最新のプラットフォームと提携する予定なんです」と。

★エッセイライティングを除く、すべての英語のスキルをオンライン上で学ぶことができる環境のようです。スマホで見せて頂いたところ、IELTSやTOEFLでスコアをあげることが目標で構築されています。近藤隆平先生によると、「ICTやネットを活用すると、知識の習得や活用の熟達を促すのはかなり充実するし、効率も良いのです。それはのちほど社会科の授業をご覧になっていただければおわかりいただけると思います。それは英語も同じです。そして、社会もそうですが、さらに思考力を深める論述やエッセイライティングなど探究の時間をたっぷりとれるということになります。八雲学園のPBLは、本間さんのお考えともシンクロすると思うのですが、生徒の学習の状況に応じて多様なPBLを組み合わせて複合的にデザインしていきます。このプラットフォームを活用するPBLは、Parfect Mastery  based Learningで、ある意味反転学習かもしれません。そのうえで、Problem based LearningやProject based Learningをじっくり取り組めるようにもなれます」ということです。

★もちろん、重要なことは、生徒1人ひとりがこのプラットフォームを有効活用しているかどうかをマネジメントすることではあるけれど、たぶん最初はいっしょに歩きながら調整していくが、そのあとはProject based Learningと結びつくことによって、学び方は管理されるのではなくて主体的につくっていくものだという実感を生徒自身が抱けるようになっていくのが本意だということでした。

★近藤理事長・校長の言う、標準装備以上の教育の総合力のクオリティを高め続けていくという話が、ここにつながるのだと了解できた瞬間でした。 

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