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2020年2月17日 (月)

第4回新中学入試セミナー PBLと新タイプ入試が生み出す<自己変容型マインド>(3)

★首都圏模試センターの取締役・教育研究所所長の北一成氏のキーノートスピーチの題目は<「2020年度中学入試の総括から考える2021年度中学入試の動向」中学入試のさらなる動き~新タイプ入試とPBLで生徒1人ひとりの才能が開花する。>でした。

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★1/10に行われた栄東中A日程入試の志願者は男女計6,220名。今年も日本一大規模な入試となったという話から14校の特徴的な話題を丁寧に印象強く語るところから始まりました。2020年中学入試の特徴を象徴するトピックの話です。

★印象的だったのは、圧倒的に東京、埼玉エリアが勢いがよく、千葉・茨城エリアは来年にむけて何か起こりそうな気配があるのに、神川エアについてはあまり言及がなく、少し心配になりました。まるで、神奈川エリアの私立学校は、一部を除いて、横浜市立南高校附属中の勢いに気おされたかのごとくです。つまり、適性検査とう思考力型入試の旋風が神奈川エリアをおそったというのでしょうか。

★その分析に入る前に、首都圏中学入試の受験者数の推移という基礎データを公表しました。おそらく今回、どこよりもはやくリリースされたと思います。

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★リーマンショック前夜の50,500に追いつく勢いの49,400名が2020年首都圏の中学受験生の人数だということです。この勢いは、2021年以降どうなるのか?それを読み解くためにも、トピックの背景にある中学入試の構造の大きな変化を北氏は鋭く分析していきます。

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★キーワードは<多様化>です。生徒1人ひとりの学びの価値観、進路の価値観などが大きく変わり、同時に個別化している社会的変動を、塾の多様な在り方に重ね合わせて論じていました。そして、その生徒1人ひとりの価値観や才能を開花する機会を創るために、多様な新タイプ入試が創られるようになったのだと。

★この新たな受験市場は、まだまだ大きくないが確実に広がりを見せているというのを、22校の新タイプ入試取材のケースをあげて参加者の共感を呼びました。そして、2021年中学新学習指導要領の実施、紆余曲折あるものの大学入試改革の進行、東京オリ・パラに向けて開発されている都心のインフラ整備と不動産市場の活気、人口増などの社会的影響と、東京の公立中高一貫校が完全中高一貫校になったり、茨城の名門高校の3校が中高一貫校になったりするなど思考力型の適性検査の受検生増の影響など、私立中学も思考力をベースにした多様な新タイプ入試になっていく洞察を披露しました。

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★その勢いは、今後経済的なダメージがあったとしても、おそらく余計にそのリスクをマネジメントするためにも2024年くらいまでは増え続けるのではないかということです。

★リスクを回避するには、かなりのクリティカルシンキングやクリエイティブシンキングを必要とするでしょう。それは今までの自分の価値観や方法論を捨てて新たな価値観や方法を生み出す自己変容能力が必要になるからです。

★北氏の鋭い洞察力に基づいたスピーチを聞きながら、投資型中学入試や消費型中学入試という従来の経済学的な側面からみていた学校選択の志向性からどうやらリスクマネジメント型学校選びにシフトしたと思いました。

★いずれにしても、入試問題は学校の顔です。新タイプ入試も学校の顔ですから、その裏付けにはPBL授業があります。和洋九段のPBL入試の取材を通して、この新タイプ入試も生徒1人ひとりの才能を大切にする入試であり、だからこそ新市場で支持されたのだと。次の和洋九段女子の中込校長に、ラグビーよろしくボールが見事にパスされました。

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