2020八雲学園の中学入試 共学校としての評価高まる。
★2018年4月から共学化した八雲学園。2020年中学入試によって、中学3学年すべて共学クラスになります。最初は男子の応募者は女子に比べかなり少なかったですが、今年は応募者は、ほぼ1:1となりました。今年の手続き者173名(総応募者数は144名)のうち、男子73名、女子100名とバランスが良くなってきました。
★共学校として評価が高まったということでしょう。
(サッカー部も新設。共学化の象徴的な部活になるか今後期待が高まります)
★それにしても、やはり今年の八雲学園の中学入試も厳しかったようです。出願総数は昨年と全く変わらなかったのですが、実受験者数は昨年より多く、それだけ合格率が難しくなったわけです。
★最終日の<未来発見入試>という新タイプ入試に61名も受験したというのも昨年までとは違います。横山先生や菅原先生によると、前日の問い合わせが多く、2月5日になっても、まだチャンレンジしようという受験生が昨年より多くなったことに驚くと同時に手ごたえも感じているということです。
★この時期、例年だと中学入試の話題一色だったのですが、横山先生、菅原先生、衛藤先生との対話は、世界各国のリスクへの対応の話題も多かったです。Round Squareの加盟校になったことによって、各国のエスタブリッシュスクールとの交換留学が盛んになっているわけです。
★それだけに、世界を脅かす感性症や異常気象、テロなど世界の情報を収集し、リスクマネジメントを、今まで以上に強化しなくてはなりません。今後世界から日本へは留学にくるけれど、日本から世界に出ることはなかなか難しくなる可能性も考えなくてはなりません。
★Round Squareのようなコミュニティに加盟していないと、グローバル教育の発展そのものが止まってしまう可能性もあります。
★すでにリスク世界と呼ばれている今日、政治や経済だけではなく、教育にも影響を与える時代が到来しています。
★国内だけの閉鎖空間での教育では、子供たちの未来を描くのは難しくなっていますが、だからといって、海外への留学もリスクが高くなる可能性があり、どうバランスをとっていくのか、今後ますますリスクマネジメント能力の高い教育力が期待されるようになるでしょう。
★受験生・保護者の学校選択と子どもたちの未来の在り方の関係は、偏差値だけで考えているととんでもないことになるかもしれません。2021年の中学入試は、ますます広い視野と多角的視点で選択する必要がでてきたと言えましょう。八雲学園は速くもそこまで見据えて教育を考えているのです。生徒の安心安全とチャレンジの両方を満足させる教育とは何か。八雲学園に学ぶ時代です。
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