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2020年1月28日 (火)

武蔵野大中高を変えた校長「日野田直彦」先生。

★東洋経済ONLINE2020年1月28日号に、武蔵野大中高の校長日野田先生の記事が掲載。<経営危機の「女子校」を一変させた校長の手腕
武蔵野大学中学・高校を変えた「日野田直彦」>がそれです。

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★日野田校長が就任前は、中学入試の応募者総数は174名だったのが、2019年には531人。就任前対比は305%。2020年1月27日現在で、就任前対比404%。

★日野田校長の手腕がいかに凄いか、この増え方は、わかりやすい言い訳のない誰も文句の言いようがないエビデンスでしょう。

★その手腕については、同誌をお読みください。日野田校長が就任以来、いろいろなところで、京都弁で軽やかに、ワクワクするような学びを生徒といっしょにつくりなはれ、もうはっきりいっていいですか?日本は先進国だと思っていてはあかん・・・などと講演してきたことがきっちりまとまっています。

★軽やかに柔らかく、根性主義や抑圧主義、権威主義的な教育界を揺さぶるような波動を放ってきています。偏差値は幻想だと世界標準の学びやプログラムを生徒と教師につなぎ、まさにMIT流儀の学習する組織を生成しています。

★なんといっても外部団体と結びつくとき、その領域や分野で世界で活躍している団体を選択しています。したがって、当然学内の雰囲気は一気呵成にポジティブモードに切り替わります。もちろん、小さく始めて大きく育てると語ることから始めます。そして、その通りになるので、生徒も教師もその気になります。

★日野田校長は先生方に語ります。日本の教師は優秀です。勤勉です。最高の学びの環境を経験したら、それを教育に反映したくなるでしょう。楽しみなはれと。実にマインドセットが巧みなリーダーです。

★もちろん、組織というものは、抵抗勢力はいるものです。しかし、じわじわと仲間に巻き込んでいく手腕もすごいですね。

★その手腕は、本質的というわけではありません。そんなものにこだわっていてはあかん。世界が認めるものは素直に受け入れなはれ。その柔らかさが一番やと。つまり本質とはどこかにあるものではなく、世界の人々が認める関係性の中に生まれるという、さすがシリコンバレー流のプラグマティズムです。

★本物が生き残るのではなく、生き残るから本物なのです。

★上記の中学入試の設定も、小まめにわけています。こういうところは、三田国際や広尾学園の成功例をすばやく取り入れています。新タイプ入試も設定しています。新市場の動きにも敏感です。

★さて、そんな米国流儀の学校経営と日本の文化を作ってきた西本願寺派が手を組んだのです。日野田校長は、私立学校の半分は潰れると読んでいます。たしかに人口減少は加速度的です。だからこそ、潰れそうな学校をいまここで蘇らせる実績をつくったのです。

★他の日本の私立学校はどう対応するのでしょうか。広尾学園や三田国際のような世間をあっと言わせた方法をさかんに真似した学校もありました。結構成功しています。

★武蔵野大は、独自かつ世界標準の見識者をダイレクトに取り入れました。広尾や三田とは違うやり方です。今後、武蔵野大の真似をするところもでてくるでしょう。日野田先生はそれでうまくいくと信念をもったならば、それはそれで、思い切って行きなはれと言うでしょう。

★しかし、世の中に絶対ということはないのです。私立学校がサバイブするには、新しいアイデアが生まれ続けることです。午後入試もそうでした、2科4科選択もそうでした、新タイプ入試や英語入試もそうでした。みなその当時の創意工夫です。

★21世紀型教育のような<新しい学びの経験>を生みだしたのも創意工夫です。武蔵野大のようにシリコンバレーやMITとがっちり組むのも創意工夫です。

★さて、次なる創意工夫はどんなものが生まれるのでしょう。おそらくそれは聖学院で生まれる兆しがちらちら見えるのです。日野田先生の弟が教頭として聖学院にはいます。日野田兄弟が教育のイノベーションを起こす。物語とはそういうものです。楽しみですね。

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