ノートルダム学院小学校の教師の開放的精神とシステム思考のすばらしさ(2)
★昨日、ノートルダム学院小学校の先生方は、前回の続きのブレスト対話を行いました。前回は松谷先生が、今回は梅下先生がファシリテーター。学内でファシリテーターができる教師がたくさんいること自体、教育のクオリティの高さを物語っています。
★前回は、個々の授業で大切にしていることを、どんどんポストイットに書き出した広げていきました。このとき、一つの情報は一枚のポストイットに書いていました。おお慣れているなあと。意外と、一枚のポストイットにたくさんの情報を書き込んでしまうので、1枚1情報ですよと断らなければならない研修は結構あります。
★自然体のブレスト対話は、あまりこういうルールをばんばん言っていかないものですが、意外と難しい。それなのにノートルダム学院小学校の先生方はそれをナチュラルに行っている。これは、こういう環境が授業やふだんの研修で浸透しているということを示しています。
★さて、前回、KJ法ではなく、直観法で、その拡散されたポストイット群を一望して、そこから「~したい」というものを選ぶのではなく、また自分の言葉にしてポストイットに書きだしていきました。そこまでくると、松谷先生は、どうしますかねと問いかけると、「~したい」を実現するために「~をする」を書いたらとメンバーからでてきたので、その流れになりました。
★ファシリテーターが、チームの中から流れをつかむスキルをもっているものだということを実感させられました。
★今回はその続きです。「~したい」「~する」となれば、だがしかしとなるわけで、その流れを梅下先生は投げかけました。「課題」なのか「未来」なのか「内面の変容」なのか「壁」なのか。。。梅下先生は、そこは自分で設定して書いてくださいと。
★そうすると、もう自然と、私はここに着目してこう書きましたとか、僕は少し具体的に書いてみましたとか、議論はまさに主体的に盛り上がっていったわけです。
★ポストイットは、位置を張り替えられるので、ここにきて少し分類分けしようという流れになり、それは先生方の想いが多面的に現れる絵柄になりました。自分たちの教育の目が覚めるような姿に感動が広がりました。
★そして、ふと建学の精神や教育目標や方針を書き出し、その絵柄と比べる動きを先生方はしました。すると、「つながっている」と一言。
★「つながっている」という実感が改めて生まれてきたわけです。でも、今まで暗黙知として先生方の内面にあっただけでした。もちろん、それでクオリティの高い授業が個々に行われていたのだからよいのですが、このように可視化して、つながったときそのシナジー効果がどこまで膨らむのか知りたいという流れになるのは当然です。
★第3回目も、またまたおもしろいステージにジャンプします。いったい何が起こるのでしょう。またご報告いたします。
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