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2020年1月21日 (火)

ノートルダム学院小学校の教師の開放的精神とシステム思考のすばらしさ

ノートルダム学院小学校は、京大、京都御所、下鴨神社、上鴨神社、修学院を結ぶエリアの中心に位置し、閑静で奥ゆかしさのある場所にあります。

★先生方の生徒共に学ぶ熱い眼差し、温かい姿勢は、のびのびと好奇心溢れる生徒が育つ場をつくっています。先生方は、ICTや英語など世界標準のスキルも生徒と共有しています。自然科学者の目、社会科学者の目は輝き、芸術家の感性も豊かに育っています。

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★しかし、そのことが受験業界にきちんと伝わっていません。なぜでしょう。このようなクオリティを知ったら、小学校受験市場は放っておくことはないはずなのに。

★最近、いくつかのカトリック学校に呼ばれる機会が増えました。そんなわけで縁あって、カトリック学校では、神の計画というのですが、ノートルダムにもしばしば顔をだすようになりました。授業リサーチをして、先生方と授業の精神、価値、方法論、生徒の成長などについて対話をするのが主な私のミッションなのですが、授業は1人ひとりの先生方の個性と同時に共同体とのシナジー効果によって生成されるので自然にかつ必然的に教科横断的に先生方が集まり対話が広がっていくものです。

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★今回も、何人かの先生が集まって、ブレスト的対話をするというので、私も参加しました。いつもは、私がファシリテーターをやったり、ファシリテーターのメンターになりつつ参加するのですが、今回は、先生方がファシリテーターも自前でやる対話でした。私は先生方の言葉や行いが、世界標準だったり、考え方がすでに相当新しくなっていることを示す参照機能として参加していました。

★水準の高い対話を土台とするこのようなミーティングを行っている先生方の様子をみて、驚愕でした。やはり凄い先生方がたくさんいるではないか!と。

★そして気づいたのです。今回、授業という具体的な学びの経験から、ノートルダム学院小学校の全体像を映し出すビジョンを共有しようというブレスト的対話だったのですが、実はすでにミッションコミットメントやコンセプトや各教科の目標などはあるのです。にもかかわらず、対話をして新たな発見をしてシェアしているわけです。

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★ビジョンをアップデートしようというのだったら、学校全体で議論しなければなりません。ですから、そうではないのです。実は、今回のブレスト的対話こそ、メタビジョンだったわけです。

★すでにある理念やビジョンに息を吹き込むメタビジョンのシステムの1つだったのです。伝統は進取の気性によって常にチャレンジし続けるから時代の変化に対応できる復元力を有しているのです。

★小学受験業界には、この生き生きとしたメタビジョンというビジョン生成システムがうまく伝わっていなかったのでしょう。

★理念やビジョンの表現は変わらりませんから、それがいつも生き生きしていることを表現しないと魂が伝わらなかったのでしょう。

★だから、ノートルダム学院小学校は、この生き生きとした魂の部分を共感できる動きに徐々に転じているようです。先生方は開放的精神とシステム思考を受験市場で、共有しようと広報活動を開始したそうです。同校の最も大切にしている「新しい学びの経験」を受験生にも保護者にも共体験してもらえる創意工夫をしているという話です。

★もっとも、子供たちにとって最も大切な場を見抜けないというのは世の常です。幸せはいつも青い鳥なのです。しかし、今こそ、子供にとって最も大切な場を探す勇気ある冒険心を発揮する時代ではないでしょうか。

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