ラウンドスクエアの八雲学園②世界のエスタブリッシュな紳士淑女に注目される学校 日本では知る人ぞ知る学校。
★説明会終了後、近藤彰郎理事長校長にお会いしました。今回の文科省の民間検定試験騒動について、こう語っていました。
「文科省はやるならきちんとやる。準備をしている生徒に迷惑はかけないというのが筋だろうが、そういうのが政治というものだろう。きちんと制度化したならそれには従のだから、やるならきちんとやればよい。今回の件は、世界とのバランスで考えれば日本の教育は相当遅れてしまう。すでに遅れているのだから、日本のこれからはだいぶ辛いね。私立学校はそこは自由に意思をもってやれるから、どんどん世界のエスタブリッシュな私立学校ときちんと交流できるように先に進んでいくしかない。生徒にも、生まれる時代は選べない。歴史は理不尽な変化はあるのが普通だし、世界を見回せば、それはすぐにわかるだろう。理不尽さの比較はできないが、こんなことに付和雷同したり右顧左眄しないで、自分は自分の道を貫くようにといつも語っている」と。
★ラウンドスクエアに加盟したということは、そううことですね。最高のグローバル教育だと私も思いますと語ると、近藤理事長校長は「ありがとうございます。世の中のわかりやすい表現を借りれば、グローバル教育偏差値75だと確信している。でも、それに甘んじることは考えていない。日本の大学や学校で、いわゆる偏差値が高い学校は、そんなに進化しない。その必要性を感じていない。たしかに、現状の日本だけの大学入試システムだと、それでよいのだろうと思う。しかし、世界をみたらとんでもない破格の豊かな教育を実践している学校がたくさんある。八雲はそういう学校と交流し、八雲生の才能のみならず、世界のエスタブリッシュな紳士淑女にもよき影響を与えたい」と。
★えっ!まだ進化するのですか?と驚くと、英語科主任で海外・英語特別委員長である近藤隆平先生(近藤理事長の長男)がこう説明してくれました。「ラウンドスクエアの加盟校はたしかにエスタブリッシュですが、世界には加盟校180校以上の教育を実践している学校がまだまだあります。そういう学校と交流するのは、一般には難しいんです。だいたいそのような学校をどう探します?ところが、ラウンドスクエアに加盟していると、そのことでそういう学校との出会いが巧まずして増えるのです。RS加盟校の出身者が加盟校でないけれど優れた革新的な教育を行っているところで教師をやっているなんてことはいっぱいあるのです。すると、OB/OGどうしのネットワークでそのような学校が出会うことになるのです。そんなわけで、今回もすいばらしい学校と出会う機会をもらえました。」
★と、ついこの間視察に行ってきたばかりの学校の写真を見せてくれました。日本のどの学校にもない教育を実践しています。「ここももとは、大学進学実績をあげるための学びをやっていたのですが、あるときから21世紀型教育に大胆に移行して、世界から注目を浴びるようになたのですよ。インパクトありましたし、新たな気づきをもらいました。カンファレンスではこのあたりを話そうと思っています。楽しみにしていてください」と。
★毎年アップデートし、進化する八雲学園。ラウンドスクエア加盟ということでもどほとんどの学校が真似できないのに、それ以上進もうとするこのエネルギーはどこからくるのか?それは生徒への愛情であることは確かです。おそらく、日本のインターコースを有している学校やインターナショナルスクールでも、このような教育は真似できないでしょう。
★近藤家の野望が少し了解できたような気がしました。
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