自由と市場と組織と国家(03)なぜG-STEAMか?
★20世紀社会は、グローバル市場が広がり、一部の人びとにとっては、3F(フリー・フェアー・フラット)が広がりましたが、そうでない人びとはその真逆の症候群に陥っているのは、ネットの世界や衛星放送でも頻繁に流されています。
★そんな情報(=金)の非対称性を見出すクリティカルシンキングを21世紀型教育は養うわけです。そして、そこを創造的に問題解決するために、クリエイティブシンキングを養います。
★それはPBLによって養われるため、授業を超え、探究を超え、実践的な活動、本格的プロジェクトに発展しています。実際に社会的インパクト投資のような起業家シミュレーションをして、新市場を拓く活動にも結び付いているのが、21世紀型教育の1つの特色です。
★新市場創出には、グローバルとはいえ、国際的にはまだまだ文化的差異は無限にありますから、世界から考えることによって、新市場創出の有利な条件を見出せます。
★また、人がつくった商品を販売するだけでは、非対称性の市場に初めから組み込まれているため、あまり意味がありません。だから、自分なりのソフトパワーを駆使した商品やサービスを生み出す必要があります。
★WebとPCは、Z世代は駆使できます。つまり生産手段にかけるコストはそれほどかかりません。非対称性が生み出す症候群は、自然破壊、格差の壁、心の壁を生み出しています。そこを解消するには、サイエンス、マスの発想は必要です。科学的・数学的思考がなければ、ソフトパワーは絵に描いた餅です。
★テクノロジーとエンジニアリングは、WebとPCを駆使するスキルですから当然必要です。しかし、それだけでは、新市場のインパクトがありません。
★インパクト!それは世界を変える力です。それこそがアートの力であり、リベラルアーツの力です。今このアートとリベラルアーツの領域に、「文化人類学×考古学×芸術×建築×哲学×学習理論」が結びつきつつあります。
★実は、なぜこの「文化人類学×考古学×芸術×建築×哲学×学習理論」が結びつき始めたのでしょうか?
★実は、いかにG-STEAMの力で、新市場を創出しても、資金力でそこは非対称性の市場に包摂されてしまうからです。そこを突破するには、実は、非対称性の市場を生み出している組織のシステムをクリティカルシンキングで解明しなければなりません。そこれには、「文化人類学×考古学×芸術×哲学×学習理論」が役立つわけです。
★21世紀型教育の真骨頂は、新市場創出のみならず、社会システムそのものの全体構想力を生み出すところにあります。そして、「文化人類学×考古学×芸術×哲学×学習理論」が統合されたG-STEAMの力が、そのベースとなるわけです。
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