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2019年12月 6日 (金)

21世紀型教育機構の教育の質(03)第4期ブレイクスルーのときがきた(2017年~2020年) 。このとき新しいIB校も次々設立。

★2017年に第3期ブレイクスルーが起こり、21世紀型教育機構の加盟校全体が21世紀型教育の質を足並み揃えて御三家以上になりました。しかし、この機構の動きは、歴史の要請に連動して動いていますから、何も加盟校だけが質を高めているわけではありません。12月15日のカンファレンスでは、このへんの事情もパネルディスカッションで議論していこうと思います。

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★さて、21世紀型教育機構は、アドミッションポリシーとして、新タイプ入試の中でも思考力型入試や自己アピール型入試、英語入試を行ってきました。入試問題は学校の顔ですから、当然、思考力中でも論理的思考・批判的思考・創造的思考及びC1英語力が育つカリキュラムを実践してきました。それゆえ、教育の質も向上してきたのですが、この時期になると、首都圏の3分の1である120校以上が新タイプ入試を行うようになりました。

★これもまた、歴史の要請ですから当たり前です。そして、そのような学校は、同じようにカリキュラムの向上も果たしているのです。21世紀型教育機構のようにC1英語やPBL100%、ICT1人1台を必ずしも目標にしていませんが、そのような学校の21世紀型教育の質は男女御三家を超えるようになったのです。

★受験業界が真っ二つに分かれました。20世紀型教育の伝統こそが偏差値できちんと測れる普遍的学力で時代を超えるのだという保守派と普遍的教育などという絶対的価値観こそ学歴社会や塾歴社会を堅固にし、教育格差ひいては経済格差を生み出す元凶ではないか?<新しい学びの経験>を生みだし生徒の内生的成長を生み出していこうという革新派の二つです。

★時代は行きつ戻りつ進みますから、どちらが勝利するかはそれこそ歴史が決めることでしょう。しかし、この時期(2015年から2019年)1条校でIBを認定される学校が17校(34校あるうちの50%はこの時期に開設します)も誕生するのです。

★1条校のIB校といっても、その学校の生徒が全員恩恵を浴するのではなく、IBコースの生徒のみですから、そのコースだけの教育だけだと、海外名門校に迫る勢いなのですが、全体としてみれば、そうはなりません。それでも、21世紀型教育機構が測定する21世紀型教育の質のルーブリックで推計すると目標の70%は満たしています。

★実は、21世紀型教育機構は、加盟校の全体が足並み揃えたので、このアクレディテーション(品質の保証認定リサーチ)のルーブリックを外部委託して作成し、これも外部のアクレディテーション委員会を結成して、そこに認定作業を毎年行ってもらっていますが、それが始まったのは、第3期のブレイクスルーが起きたときからです。

★これによって、加盟校全体(アクレディテーションを受ける準備段階の候補校の学校も2校あります。)が毎年21世紀型教育の質を向上させる努力をしていくようになりました。そして、グラフにあるように、着々と向上しているのです。

★しかしながら、機構の加盟校のみならず、革新派の学校は、21世紀型教育の質を成立させているわけです。ただ、そのような意識を明確にしているわけではないでしょうし、それは保護者の方もそうです。それゆえ、革新派の教育の質の違いなどは、実際には見えないというのが現状です。それよりも、保守派の学校と革新派の学校の違いは、未だに大学合格実績や偏差値で認識され、本来の教育の質を見極める段階にはいたっていないのも現状です。

★しかし、首都圏の中学受験生50,000人の4%の2,000人はそれに気づいて加盟校に入学するわけです。これが歴史を変えるほどのパワーになるのかどうか、やはりそれもまた歴史が決めるのですが、意思決定主体者は受験生や保護者です。本質はなかなか見えないものです。その本質をどうやって見抜くのか、そのヒントを12月15日、工学院大学の新宿キャンパスで行う「21世紀型教育カンファレンス」で共有しましょう。

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