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2019年12月14日 (土)

工学院大学附属 痛快破格なグローバルプロジェクト!

工学院大学附属中学校・高等学校のブログをみると、日々タイやカンボジア、シリコンバレー、沖縄で高2生がプロジェクト学習をしている様子が、頻繁に更新されています。どうやら、一般の学校の修学旅行に相当する教育活動のようです。

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★このグローバルプロジェクトは、同校ブログによると、「国連が定めたSDGsの17目標の中からそれぞれの国や地域が直面する課題を学び、その解決に貢献するための取り組みを目指します。訪問するのは沖縄・カンボジア・タイ・アメリカの4か所です。ハイブリッドインターナショナルコースでは、現地の起業家が直面する社会問題の解決に挑む「MoG(=Mission on the Ground)」をGlobal Projectとして行います」とあります。

★SDGsのゴールデンゴールズの探究とその創造的問題解決のために、高2生が一か所に訪れるのではなく、それぞれの問題意識によって地域を選択して動いているようです。

★もともと高1~高2にかけて「探究論文」をじっくり練り上げてきました。それゆえ、高2生は、自ら課題を見つけ、自ら見つけた課題だからこそモチベーションを内燃し、探究し、フィールワークをしながらその都市の人びとといっしょに問題解決していけるのでしょう。

★工学院の探究とは論文やレポートを書いて終わではなく、フィールドワークの中で、その地域や都市の人びとと共に考え、解決を模索するオーセンティック(実際的)なプログラムです。しかも、その地域や都市は国内外両方で行えるのです。このとき重要なのは、多言語によるコミュニケーション、理性的なコミュニケーション、そして何より情意的なコミュニケーションの統合された高次コミュニケーションです。理性的なコミュニケーションには、知識・理解・応用・論理としての思考力が必要です。情意的なコミュニケーションには、意外にも批判的思考力と創造的な思考力が必要なのです。問題解決にはパッションとプレイフルな感情の側面が必要だからです。

★工学院は、ふだんの授業の80%がPBLです(外部団体に質をモニタリングさせるアクレディテーションを行っています)。80%!そんな数字まで、教育を科学するという視点で、ちゃんとリサーチしているぐらいです。このPBLの授業のベースは、この高次コミュニケーションを醸成することも目的です。

★授業と探究、教育活動などが有機的に高次コミュニケーション能力によって学びの循環が出来上がっているのですね。

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★ブログを見ると台湾の報告もありました。あれっ?グローバルプログラムには、台湾のプログラムはないなあと思い、そのページを開いてみました。するとそこにはこうあります。

「工学院大学が提携しているアジアの工科系大学(南台科技大学・ダナン工科大学・フィリピン工科大学)との国際学会に、昨年度から高校1年生の有志を招待していただいております。今年の当番校は「南台科技大学」。ということで、希望者の中から男女8名が選抜され、12日に台湾入りしました。」

★なんと、これは高2のグローバルプロジェクトとは違う高1のグローバル大学連携のプログラムだったのです。

★夏は、中3が全員オーストラリアか米国で海外研修を行っていたはずです。それ以外に高1や高2は3か月留学を実施しています。国際コンクールでシンガポールやニューヨーク国連で活躍する生徒もいます。

★ランドスクエアの加盟校ですから、世界中のエスタブリッシュスクールに行ったり来たり交換留学もあります。中3がオーストラリアに研修でいけば、そこの学校の生徒が20人くらいホームステイにも訪れます。

★一般の学校では、こんな景色はないでしょう。メディアも最先端のイノベーションを追跡しているNews Picksのような雑誌社から取材が来るぐらいです。大学合格実績の切り口しかないような受験雑誌の場合、この景色の意味がわからないようですが、日本の受験ジャーナリズムの常識は世界の教育から見れば非常識なのかもしれません。

★そのギャップに、教師も悩まないわけではないですが、≪Z世代≫の生徒の未来に想いを馳せれば、何をやるべきかは自ずとみえてくるとは教務主任の田中歩先生。≪Z世代≫の生徒の希望が、ここにあるのは、そのような先生方の情熱があるからでしょう。明日12月15日、工学院大学新宿キャンパスで、そのような工学院の見えざる本質的教育とその成果を語ります。

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