G-MACプロジェクト(01)スタートしました♪
★昨日、文化の日午後、GLICCに神崎先生と長男の一真くん、そして本間がこそっと集いました。神崎先生は、レゴ®シリアスプレイ®の資格獲得者で、特別なレゴをたくさん持っていて、それを活用していろいろな学校で、ワークショップを行っています。
★探究とかAO入試とか小論文の時間でそうされているのでしょう。要するにキャリアデザインがベースですから、生徒1人ひとりの心の奥に在る内観を、レゴによって、作品にし可視化して、自己変容への気づきが生まれる学びの場を創っています。
★私自身は、ふだんはレゴは使いませんが、神崎先生と話している間に、創造的思考が「言語的アプローチ、数学的アプローチ、芸術的アプローチ」と「レゴによるラーニング・バイ・メーキングという構築主義」を結びつけることと「グローバルな視野」をさらにむずび付けることによって生成される関数場という学びの場を創るプロジェクトを立ち上げようということになりました。
★そして、たまたま一真くんがデジタルワールドに没入している姿をみて、アナログの世界はどうなんだろうと聞くと、そっちも大丈夫というさすがは、Z世代の小学生というわけで、大人も子供も学習者で、そういう境界線を払拭するのもこれからの新しい学びの経験なので、子供―親―お爺ちゃんという世代越境型のプロジェクトを組むことにしました。
★今日のプロジェクトを通して、一真くんが、レゴの作品作りを通して、グローバルな視野を語ることができ、コミュニケーションとは何かを語り、伝達する時関数記号で伝達する数学的思考を活用し、アイデアを作品にする芸術的センスを活用し、創造性を爆発させていたのをみて、勝手にG-MACプロジェクトと名付けたくなりました。
★GはGlobalです。MはMakingです。AはLiberal artsで、言語・数学・芸術がセットです。CはCreativityです。学習院、明治、青山、中央ではもちろんありません。さて、神崎先生、一真くんどうでしょう。賛成してくれますか?
★神崎先生の世界と一真くんの世界と私の世界の合成が生み出す世界はどうなるでしょう。一真くんというZ世代との対話は、私たちの世界へのこだわりを捨てることであることは間違いないでしょう。
★このところ、聖学院や順天のZ世代と対話したりワークショップをやったりして、自分が自分の世界を捨て新しくすることへの自己変容ができるかどうかが大切だと思うようになってきました。もちろん、Z世代のようになるのではありません。Z世代も自己変容を続けるのです。
★ですから、もっと先を見通すアイデアを生み出すことですね。この間、順天の中3・高1・高2・高3からなる8人のZ世代と<世界制作の方法>を創るワークショップをやりました。私の方法論ではなく、Z世代の方法論を生みだしたのです。そしてそれをアップデートしていくという境地に達したわけですが、そこには理事長や尾近先生も共に参加していました。一番年寄りだったのは私です。
★そんな世代越境的な学習する組織がいきなり成り立つのは、みんなが新しい世界を創ってしまえばよいのだとビジョンを共有していたからです。スリリングな経験でした。
★同じ雰囲気が今日のプロジェクトでもありました。神崎先生も私も、コミュニケーションは、もっといっちゃえば「言葉」のシステムは社会のシステムとシンクロするというシンプルな考え方をしていますから、私たちの周りのコミュニケーションシステムがフレームや内観も含めて変容すれば、社会システムも変容すると思うのです。
★驚いたことに、そこは一真くんも了解しているのです。無意識ではなく、レゴ製作を通してそれを見事に語るわけです。今回は、「ことば」「数学的伝達」「シナリオプランニング」「コペルニクス的転回」についてレゴ作品で<Hard Fun>したのですが、終了後、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」の話題になり~なんでも家族中で話題にして楽しんでいるということです~、一真くんの力説がおもしろかったですね。
★おや、それは岡倉天心の虚空の存在として茶室の空間の話に通じるなあと思っていたら、一真くん自体、本の分類によると、自分のは美学者的視点と同じなんですと。おっ、シンクロしてるじゃんと感動しました。
★パパが車を駐車場から移動してくるのを待ちながら、いろいろな話をしたけれど、そんな中で、いつもそんな話をみんなでしているのと聞くと、はいと。いいパパだねとかえすと、最高ですと。なんか幸せを分有してもらった感じで、ハッピーでした。
★このブログをかいているとき、娘が帰ってきました。アートギャラリーの企画運営をしに、一時日本に戻って来ていて、同じく日本に戻って来ている友人や日本で芸術活動をしに立ち寄っている世界の友人とも対話してくるから、いつも夜は遅く帰ってくるのです。
★パパ見て、友人が本を出したよと。社会学的な視点がベースの現代芸術論のようで、アーティストである娘とうちの社長(妻)と野生の世界制作家を最近自称している私とで、本の中身について対話になったわけです。ニューフェミニストの娘とカンタンメイヤスーと文化人類学的アプローチの社長と世界制作的なアプローチの私で、しばし対話。娘がロンドン時代に出会った友人の1人ですが、まだまだこれから活躍するアーティストや研究者が日本人の友人の中にもいるそうです。
★日本をデストピアで染めるわけにはいけないし、そうさせない若者が周りにたくさんいることに勇気づけられました。とくに世界のアーティストは、自分たちがアート資本主義の中でどのように闘いを挑みながら芸術活動をしていくか議論を忘れずに、サバイブしていますから、おもしろいキャリアデザインを描いています。
★当然日本の学校には批判的で、パパがやっていることは生ぬるいでしょうと一蹴されます。昔娘の母校の理事長に娘に講演を依頼されて、連絡をとってみたところ、破壊的になるからよした方がよいよとあっさり断られました。
★若者のの自分の考えや想いを実現する行動力を見守ろうなんていうのは、どうたら全く甘くて、この年になっても、自らそういう行動力を示していくように生きて行かねばと刺激を受けた一日でした。
| 固定リンク
「創造的対話」カテゴリの記事
- 2024年中学入試の行方(14)湘南白百合 授業即探究 探究即授業(2023.03.28)
- GLICC Weekly EDU 第121回「グローバルアドミッションの時代ー英語学位プログラムとはー」鈴木氏の目からウロコの視点 気づいた人の未来が開く チャットGPTとの対話(2023.03.27)
- 2024年高校入試の行方(01)成城学園の魅力(2023.03.24)
- 2024年中学入試の行方(13)5月21日 東京私立中学DISCOVER私立一貫教育合同相談会(2023.03.21)
- GLICC Weekly EDU 第120回「聖学院ー『創造と貢献』が切り拓く未来」 児浦先生聖学院の豊かな教育の質をしみじみ語る(2023.03.19)
最近のコメント