新しい思考力生成(02)首都圏模試センターの「思考コード」と「思考スキル」は中学受験と中学入試を橋渡しする。②
★首都圏模試センターの「思考コード」と「思考スキル」のコンビネーションについては、「最難関校・攻略本」に詳しい。「最難関模試」を受けた生徒にもれなく配布されたようですが、他の模擬試験でも解答解説冊子「ブレイク」に、毎回シンプルに掲載されています。
★しかし、今回同攻略本では、今まで算数のスキル、他教科のスキルと分けれれていたのを、アクション型スキルとシンキング型スキルという分け方にアップデートしています。
★これは、学びのアクションの視点とそのアクションによって何を考えていくかそのプロセスの結節点の視点がシンキング型思考スキルという分け方になっていると同時に結合しています。
★どういうことかというと、思考コードの領域は、レベルと軸の広がりがあるわけですが、レベルをあげたり、軸を越境したりする場合どうするのか?とデータをみて生徒がリフレクションしたとします。
★シンキング型スキルで、比較してみようとか、置き換えてみようとか、具体的に広げてみようとか、抽象的にまとめてみようかなどとアプローチすることもできますが、アクション型思考スキルの「視点を変えてみよう」と身体感覚でアプローチしようとすることもできます。
★では、どうやって「視点を変えていくのか」というと、たとえば、図形の場合、別の角度から見てみようとか、立体を平面に変換しようとか、多角的に見てみようとかなるわけですが、これは全部「置換」スキルでもあります。
★国語の場合、長い文章を理解するには、置き換えたり抽象化したりして、視点を変えていく必要があります。
★アクション型思考スキルでアプローチを開始するか、シンキング型思考スキルでアプローチを開始するか、生徒によって違いますが。全体感覚と分析感覚ということですから、その両方を生徒は最終的には使い分けたり、統合したりして活用していきます。
★成績データをみながら問題を解くプロセスをリフレクションするとき、両面からモニタリングしていくことで、どんな学びの構えを強めたり、どんな思考のプロセス視点の活用をトレーニングしていくか、自覚できるようになります。
★中学受験において、塾では、これは受験勉強の習慣や思考問題の解法テクニックをトレ―ニングすることでありますが、学校においては学びのマテリアルが中学入試問題というアドミッションポリシーから、多様な自然現象、社会現象、精神現象に広がっていくカリキュラムポリシーに発展し、再び大学入試問題へ挑戦するディプロマポリシーに収束していく一連の学びの生態系をつくっていく出発点になっています。
★中学受験では、たしかに合格することが目的ではありますが、中学入試というアドミッションポリシーにつながることによって、合格しておしまいという解法テクニックを受験勉強して終わるのではなく、その先につながっていければ、中学受験勉強をしている生徒にとっては、一生ものの学びのスタート地点にたてるわけです。
★中学受験と中学入試がつながることによって、キャリアデザインが始まると考えてよいと思います。これが断絶したら、なんて無駄な受験勉強に長時間費やしたのだろうというネガティブな気分が生徒のその後の人生を包むかもしれません。
★意外とこのような気分は、受験生にはあるものです。トラウマになるとよく言われていますよね。これでは、自己肯定感は広がりません。これを払拭する思考コードや思考スキルは、中学受験の葛藤を解消したいという首都圏模試センターのメンバーの熱い想いから生まれてきたのです。
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