PBLの世界(44)教師と生徒が共に<新しい学びの経験>を創る意味
★首都圏模試センターの「思考コード」が注目されています。一般に、このコードは、試験問題を解決する過程の評価として活用されます。知識を憶えるのは得意でない(というか嫌い)でも、知識と知識を結びつけるのは得意(好きだ)なんてことが、各コードの正答率の凹凸で了解できます。
★しかし、ここで( )に書いた考える側の気持ちを前面にだすと、上の図のように、A3、B3、C1、C2、C3の思考領域は、ブレイクスルーや気づき、発見があるので、ワクワク度が膨らみます。
★<新しい学びの経験>は、上記の右側のワクワク度がはじけるというかはみでるイメージです。これに対して、従来の20世紀型教師は、客観的で論理的な思考をきっちり収めればそれでよいと考えていますから、21世紀型教師と≪Z世代≫生徒がワークワークしながら学んでいる様子をみて、基礎学力ができていないのに、言葉ばかり先にでるんだからとか、思い付きだけではダメだとか、生徒の創造性の芽を摘むようなことを平気で言います。それがパワハラや失言に近い抑圧的コミュニケーションだということに気づいていません。
★もし「こどもの学習権」に創造する学びの権利というのが、明快に属することが明らかになったとしたら、この抑圧的コミュニケーションは権利侵害ということになるでしょう。
★しかし、意外とそういう低次コミュニケーションは多いですね。創造的あるいは高次コミュニケーションを育てない限り、社会は一向に好循環を創るように変わることはないでしょう。
★PBLは、教師と生徒が共に学びワクワクするのですが、同時に創造的あるいは高次コミュニケーション能力が豊かになっていくのです。
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