クックパッド×静岡聖光×聖学院(2)料理創りは、創世記そのものだった!
★料理ができたら、各チームの料理をならべて、それぞれのコンセプトを語るギャラリートークを行いました。
★たとえば、あるチームは、プランニングしてから創るというより、目の前の食材の特性を生かしながらというか、ようするに適当に創りましたといいながら、そのコンセプトは「最後の晩餐」でした。いくらなんでも、そこかい、両男子校がキリスト教の学校だからといってと思った瞬間、あっ!なるほどなるほど、ここでいっている「適当」とはいい加減ではなく、良い加減という意味だし、土など目の前にあるもので、神は人を創り、世を創ったという創世記を下地(無意識かもしれないですが)にしたのかと合点がいきました。
★たしかに、プランニングするなら、食材から準備したいところだろうけど、目の前にある食材を使うのだから、その食材が何に活かせるかを考えながら創る(これもプランニングの一種ではありますが)のは当然だ。これって、レヴィ・ストロースのいう「ブリコラージュ」と呼ばれている作り方ではないかと気づいたとき、やはり料理創りは、世界創りに直結するという話なのだと1人興奮してしまいました。彼らの「野生の思考」が目覚めた瞬間ということだったのです。
★またあるチームは、一見すると見ためは美しくないけれど、これは、現代社会の混沌とした姿を表現していますと語り始めました。
★何を言い始めたのかと参加者の耳目全部集めました。
★本当に大切なものは内側にあるというコンセプトですと。ああ、あのときのハンバーグが中に敷き詰められているのだと。それにしてもインパクトありありです。現代社会問題を彷彿とさせる料理。料理による「見立て」とはやるなあと感動しました。
★あのときの食材が、こんなにも変容して料理になっているのは、建築と一緒だし、人間の成長構築とシンクロします。
★そんなことを考えていたら、お食事タイムになっていましたが、やはりここが一番楽しいのかあ!
★これほどの集中力は痛快丸かじりです。料理は完食しなくては。ここは宮沢賢治の精神のあふれるところですね。
★児浦先生も生徒の創った料理を分かち合っていました。それにしても、あっという間に平らげていました。男子校パワーの面目躍如です。
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