クックパッド×静岡聖光×聖学院(3)料理創りと学びのプログラム創りの背景にある<信頼>。
★クックパッド株式会社のキッチンラウンジに30名もの男子が集結して料理を楽しんでいるすてきな光景は、しかしながら、当たり前ではないのは言うまでもありません。しかも、静岡聖光学院と聖学院という両男子校の生徒が集まったのも、最初は偶然であったかもしれませんが、このシーンをデザインするまでには、相当の準備があったことでしょう。仕込みの情熱は想像を絶すると思います。
★そもそもの出発点は、静岡聖光学院の校長星野明宏先生とクックパッド株式会社の小竹貴子さん(ブランディング・編集 担当VP)との出会いからだったようです。星野先生は電通マンだったし、小竹さんも博報堂出身ということもあって、電博の電気がいきなり走ったのでしょう。教育と料理は人間の成長にかかわる最も重要な領域です。
★当然化学反応が起きたに違いありません。あらゆるアクションは、コラボレーションするのが社会的インパクトを生みだします。学校とクックパッド、そして、男性原理を生み出してきた元凶と揶揄されがちな男子校の新生をアピールするには、男子校同士の結束は欠かせません。
★となると、星野先生の盟友児浦先生がでてこないわけにはいきません。
★聖学院の児浦良裕先生(広報部長 国際部長 21教育企画部長)とは、教育業界でその名を知らない人はいない新しい学びの革命家です。中学入試で新たな風をトルネードにまでしたてあげた思考力入試の仕掛け人です。レゴ®シリアスプレイ®で、子供がそこまで考えることができるのかという大人の愚かな先入観をぶち壊してしまう才能開発プログラムを創出しています。
★もともとベネッセのトップセールスマンであり新しい学びの開発者です。電博とベネッセのミームが出会えば、もう化学反応はさく裂するしかないでしょう。
★そして、そこにクックパッド株式会社の岡根谷実里さん(コーポレートブランディング部)が加わりました。児浦先生が、とにかく岡根谷さんは、天才的だ。頭の回転も速いし、そのパワフルな行動力に、男子校に潜むジェンダーギャップの壁は一掃されないはずはないといつも語って聞かせてくれるのです。
★この日も、総合司会から、ICT機器の操作から、生徒たちが料理をしているときの間髪入れずのコメント力で、雰囲気を明るくしているMCまでとにかくマルチな言動力に驚愕しました。
(静岡聖光学院の教育を支える3人。左から、星野校長先生、平本先生、古屋副教頭先生)
★そして、静岡聖光学院のPBL授業を牽引する平本直之先生も加わりました。今年4月から静岡聖光学院は星野先生が新校長に就任するや急激な変貌を遂げました。グローバル教育の破格な広がりと勢いそしてPBL授業の進化は凄まじく、外部評価も大評判です。そのPBLを牽引しているのが平本先生です。
★ここまで人材が集まれば、あとはどうなるか推測するに難くありませんね。互いにリアルに行き交い合うのは当然ですが、Web上のプラットフォームやメッセンジャーなどでどれだけのやりとりがあったかしれないでしょう。ブレイクスルーの連続だったと思います。そして今回のプログラムに見事に収束したのだと思います。
★出来る人とは、どんなに多忙でも、知恵と情熱で創造してしまうものですね。そして、そのことを知っている生徒の皆さん。この世はとかくシステムとしての<信頼>(金・クレジット・契約・売買・・・)が前面にでがちですが、ここにあるのはマインドフルな<信頼>です。料理創りと学びのプログラム創りの背景には、叡智と情熱が結合したマインドフルな<信頼>あってこそだと、キッチンラウンジのあちこちで生まれているコミュニケーションの光景は物語っていたのです。
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