聖学院授業デザイン①同僚間の開かれた関係
★昨夜、聖学院の授業デザイン研究会が開かれました。今回は社会科教諭の伊藤航大先生の授業デザインを仲間(同僚)とシェアしました。
★伊藤先生は、1時間の授業ではなく、観光甲子園のコンクールに挑む生徒たちの学びのプログラムという大掛かりな創意工夫についてプレゼンしました。聖学院の≪Z世代≫生徒は、授業からはみでた活動に主体的に取り組むのが大好きですが、だからといって、全員が同じプログラムを同じ想いで取り組むかというとそれはそうではないのは当然です。
★興味と関心の差がその取り組みの姿勢の差に影響します。これはどこの学校でも同じ現象です。しかし、聖学院の教師は、そういうものなのだと諦めることはないのです。そこで、いつものようにスピードデーティングで、「聖学院の≪Z世代≫生徒が望む授業」についてシェアするアクティビティから始まりました。
★互いに熱い想いを共有してから、伊藤先生のプレゼンに耳を傾けるわけです。このとき、授業デザイン研究会で定着しているアクティビティは「スクライビング」です。
★みんなで傾聴しながら、仲間の一人が、ホワイトボードにプレゼン内容をその場でまとめていくのです。
★今回は英語科教諭の榊原先生がスクライビングを行いました。伊藤航大先生が熱く語ったことをすべて書き出すというのではなく、その熱さの中でも、特に榊原先生の熱い想いと共感するところが転写されていきました。
★そして、伊藤先生のプレゼン終了後、今度は榊原先生が、スクライビングした内容について説明します。ここまでは、いつも、さりげなく当たり前のように進みます。しかし、これが自然体で進むのは、実はとても重要な意味があるのです。
★それは同僚性や共感力といった言葉があてはまる人間関係=信頼関係=愛が聖学院の先生方同士にはあるからです。柔らかいコミュニケーション、互いに受け入れる関係、その都度、互いの間にある壁を言語化してはそれを払拭していける開かれた関係。そういう関係があるからです。
★伊藤先生の想い、榊原先生の想いが目の前に広がったところで、今度はチームに分かれて、それぞれのメンバーの授業でも現れる共通した生徒への想いについて語り合う段に進みました。開かれた関係は、教師同士だけではなく、教師と生徒との間にもある実感がどんどんあふれでてくることになったのです。
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