G-STEAM教育(02)いよいよ純粋経験をアップデートする時代。世界制作の核心を共有共感しよう。
★EUの混乱、ベルリンの壁の反動、英米の栄誉ある孤立化の再来、日本の政権の劣化の酷さ、教育改革の破綻、自然の猛威の激しさの増加、収拾のつかないテロ、不条理な殺人事件の横行・・・、何をやってもうまくいきそうにないのが最近の現象ですね。
(新純粋経験をリフレクションする)
★しかしながら、そう悲観的にならなくてもよい動きが生まれてもいます。おそらくこんな私の周りで起きているのですから、世の中はもっと同じような動きのダイナミズムが生まれているのではと思うのです。
★その象徴は、シリコンバレーの経済システムとはまた別次元の経済システムがベルリンやドイツの東側で起きていることです。また香港が中国に飲み込まれなければ、新たな経済ステムが生まれるでしょう。
★日本でも、教育の現場に新しい経済システムが生まれようとしています。それが私の周りで起きていることなのだと思いますが、人間は経験から学び、学んだことを論理的に形式知化します。それが経験と同期している時は幸せな学びなのですが、近代社会の問題点は、経験から切り離された戦略的な人為的な権力的な学びが形式知化し、経験に戻ろうとしてこなかったのです。
★ところが、最近、そのことが教師も子供もマインドは疲弊し、倫理観を無視され、学歴社会に回収されて圧搾されることにがまんができないというか限界がきてしまったのです。
★だから、エーイ、新しい世界を国や社会や経営陣に任せるのではなく、自分たちで創ってしまえ!アラン・ケイに続けという教師や≪Z世代≫が着実に増えているのです。
★自分たちの学びが、学歴社会が創り上げたフィクションとしての経験ではなく、ありのままの経験、そう純粋経験に照応して作り直そうというのです。
★しかし、だからといって、自然に戻れということではないのです。原初の社会に戻れというのではないのです。人間は認識をする瞬間から経験はフィクションになります。純粋経験はその向こうにあるのです。
★エッ、カントですか?ものそれ自体は分からないという不可知論ってやつですか?いいえ、違います。不可知だから放置しておこうという発想が間違っていたのです。わからないからそこは触らないでというルールを犯して、その前提を勝手につくって、あたかもはじめからあったかのように仕掛けた権力者や学者が近代社会のデストピアを捏造してきたのです。
★そのデスとピアの中で、いくら改革改善をしても、デストピアを強化するだけ。ただ改革した人は今までは役得の利益をえてきた。しかし、その構造は、もはやSNSの世界では通用しない。
★よって、デストピアをごっことしてつくり、あたかもそれが必然のごとく戦略的に演出し、利益を得てきた一握りの利権構造をぶっ壊す必要があると気づく人がでてきたのですね。
★ユートピアなんて夢みても、現実はデストピアだよ、はかないものなのね、若いね、青臭いねと、デストピアは実はごっこで自分たちが必然的な歴史物語だと正当化しているいおとを見抜かれないように、このようなパワハラ発言をし続けてきたのです。
★ところが、そうではないだろうと気づき始めた人が増えてきました。その仕事は、自分の生身の感覚脳神経全体をマネジメントしている自分の身体です。I.ロックが既に語っていますけど。実はその循環が生み出す現象が純粋経験です。この新たな純粋経験を豊かにするイノベーションはICTです。アラン・ケイはそれを見越していました。
★ダイナブック構想はそういうことでしょう。感覚脳神経全体である身体という純粋経験を資本として起業ができる。ソフトパワーで起業ができる。そういう限界費用ゼロ社会の経済システムを創出するコミュニケーションを生み出すことが、デストピアで彩ってきた古い経済システムをぶっ壊すのです。ハードパワーはどうするのだ。それはAiによって行っていきますが、新しい経済システムはハードパワーはシンプルになります。エネルギーと食料を自給できる装置が一家に一台揃うからです。
★資本主義なのに、自由経済なのに、配分の正義がうまく働く。商品は資本と生産道具を独占して労働者に作らせるモノではなく一人一人の創造的なコトなのですから。民主主義と資本主義の葛藤を戦略的に演出して生み出すことによって、配分の正義がうまく働くなくしたシステムの象徴は学歴社会ですよ。
★なぜ大学入試改革が必要だったのか、学歴社会をぶっ壊すためだったのですが、さすがにこれは、文科省も、政府も、大学も、ジャーナリストも認めるわけにはいかなかった。夢は見たけど、それはできないよとそれぞれの役割演技で事態を収拾し、世はデストピアが現実、理不尽なものなのだ、大人になりなさい。こうして、この役割演技をした人たちだけは、利益を独占するのです。デストピアの前提を問わない改革は、そろそろエントロピーの限界だなと判断したアッパー層がかき回して、ディベートのように両派にわかれて議論し、メディアを活用し、一儲けしよという茶番だったのです。歴史は常にそうでした。おしまい、ちゃんちゃん。
★なわけがないでしょうと、立ち上がる心ある使命感溢れる教師や教育関係者や≪Z世代≫が集結しつつあります。香港とは違うやり方で。新しいコミュニティシップ全開で。
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