アサンプション国際中学校・高等学校の≪Z世代≫生徒 PBLを深め根本問題をたどる。(2)
★石崎さんは、問いを解き明かしながら、ときどき生徒と対話も交えながらカジュアルにレクチャーしていきます。まずはボルネオ島がどこに位置し、どの国に属しているのか、そこにはどんな先住民が暮らして、多様な生物がいるのかなどを問答していきます。
★先住民は「ありがとう」という言葉を不要とするほど、すべてを分かち合い、私たちのように自分の所有にこだわらない生き方をしているなどということがさりげなく語られたり、テナガザルやオランウータン、テングザル、サイチョウ、ラフレシアなど多様なボルネオ島固有の動植物の紹介もありました。
★さりげなく石崎さんはかたりますが、そこには、私たちが当たり前と思っている経済社会とは全く違う社会や生物多様性の広がりがあることの希少性を語っていたのです。中1の段階では、まだ好奇心のほうが強く、その背景にある問題にはまだ気づいていませんでした。
★しかしながら、パーム油が今ではボルネオ島でとれる量が多い話となんと私たちの生活用品や食料品に使われていて、油の中でも世界の消費量が最も多いというデータ分析の話を聞きながら、なにやらただ事ではないというこちに気づき始めた生徒がでてきました。中1クラスの雰囲気に変化が起こってきたのです。
★そして、そのパーム油をとるために、ボルネオ島に世界の企業がどんどんやってきて森林伐採をし開発している写真をみながら、生徒はさすがに、気づくわけです。
★この大切な生態系が破壊されているということに。これは大変なことです。しかし、ただ大変だでは石崎さんの話は終わらなかったのです。
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