工学院のPBL授業の深い学び(02)2人の数学教師に学ぶ②
★2人目は、新海先生の中3の数学授業を見学リサーとしました。そここでも感動しました。二次関数の式で、一つの定数が決まっていないので、無限に関数グラフが書けるわけですが、その頂点を求める問題に取り組んでいました。どうやら、前回の授業で式から、つまり判別式を活用して求めていたようですが、今回は、その同じ問題をグラフを描くアプリを活用して、そこからアプローチして考えようということのようでした。
★生徒は、1人1台タブレットをもっているので、自分でアプリを操作し、グラフを描き、移動させながら、イメージを描いていくわけです。新海先生は、分析的な数学の論理は基本ですが、最終的には数学的直観による数式と世界の一致する見通しを立てるところがおもしろいので、このようなソフトを活用するわけですと。
★おそらく、1人1台ないと、説明するための道具として教師がアプリを活用するのでしょうが、1人1台の環境なので、生徒が自分で描きながら。動かしながら、操作しながらという中で、気づいたり、直感的なイメージを結んだりしているのでしょう。
★生徒によるプレゼンも、アプリを操作しながら解説していきます。
★紙と鉛筆というアナログとパソコンというデジタルの両方を往復しながら数学的な思考の特徴である、多角的なアプローチを生徒自身がイメージしていく新海先生の授業に感動というより驚愕という言葉の方が適切かもしれませんが、本当に世界が広がるとはこういうことなのだと納得したのです。
★堀口先生と新海先生の共通点は、すぐに解答をいわずに、生徒が考える時間を大切にしながら、授業を展開していくことです。数学は楽しくそして深いということに魅力を感じている生徒が多いのは、彼らの眼がそれを物語っていました。
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