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2019年10月 3日 (木)

PBLの世界(34)香里ヌヴェール学院小学校の西山校長の情熱 生徒の心を動かす

★今春、香里ヌヴェール学院小学校の校長に就任した西山校長の教育の情熱の右に出るものはいないのではないかと思えるほど。生徒が破格に変容する<新しい学びの経験>として英語のディベートを学内に広め、中高の生徒も巻き込んでいます。

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★理事長赤野先生が主宰の聖母女学院グループの教育研究センターで行われているPBL研修会で、西山校長は、英語ディベートの成果についてプレゼンしました。とはいってもワークショップ型プレゼンで、参加していたグループの園長、校長、学院長にミニディベート体験のワークショップを挿入しながら展開していきました。

★西山先生のディベートは、麻布や栄光や豊島岡女子などが実施しているガチなものからスタートするのではなく、即興ディベートを生徒と行いながらだんだん本格的になっていきます。

★参加した中高生は、最初は麻布や栄光に比べて偏差値が違いすぎる、自分たちにできるのかと、予想通り不安だったそうですが、やっていくうちに、思考力は偏差値は関係ないと自分で自分の中につくっていた壁をぶち破り始めたそうです。

★西山先生は、ディベートもPBLの1つのスタイルで、自分の殻を破り羽ばたいていけるGrowth Mindsetを行う場づくりなのですと主張します。けっして英語のスキルだけを小学校の時からトレーニングするわけではないのですと。

★来年に向けての小学校の募集も、昨年比2倍になっているのも、西山先生の情熱が伝わっているからでしょう。もちろん、西山先生は自分の力を過信することなどありません。

★むしろ組織のチームワークをいかに形成するかそこにマネジメントを集中しています。

★西山校長自身がPBLとは何かの意義を知り尽くし、実践家でもあります。たしかに同校の先生方とのチームワークがものすごいことはわかります。しかし、やはり校長の情熱は保護者にはダイレクトに伝わるものです。

★そして情熱家であるだけでなく、誰が見ても賢い方です。ホットハートとクールヘッドの持ち主。天は二物を与えたわけです。いつのまにか関西地区のディベートグロースマインドセットの拠点に香里ヌヴェール学院はなっているそうです。

★赤野理事長の若手校長登用の戦略ははやくも成果をあげそうです。情熱と賢さという破壊的創造者の校長の出現。様々なルサンチマンを愛に変えて前進していくことでしょう。未来の教師の希望であり、生徒が勇気と自信を自ら生み出すエネルギーの源太陽神。それが西山校長の構えです。

 

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