2020年からの中学入試(10)三田国際が今年も人気のわけ
★9月14日(土)、三田国際学園はオープンスクールを開催します。いつにも増して申し込みはいっぱいになり、午後の説明会を増設しました。残念ながら午後の部では、体験授業は実施されないということです。
★体験授業のプログラムの紹介を眺めると、あまりにもおもしろいものばかりが並んでいます。たとえば、英語で社会を学ぶプログラムの内容はこう紹介されています。
You must form a new civilization on an island, but your resources are limited. How will you use your limited resources? What do you gain (or lose) from using resources in a particular way? Students will examine the economic concepts of opportunity cost and utility.
★日本語のガイドはないので、そのつもりで申し込んでくださいというなかなかのクラスです。私の方は、グーグル翻訳で、上記の英語を理解しました。こう翻訳されました。「島で新しい文明を形成する必要がありますが、リソースは限られています。 限られたリソースをどのように使用しますか? 特定の方法でリソースを使用することで得られる(または失う)ものは何ですか? 学生は機会費用と効用の経済的概念を調べます。 」
★まさしく、大学で学ぶ「ロビンソンクルソーの経済学」ですね。三田国際の人気は、教科書を超えて、中学生から学問を学べる学びを形成しています。
★デューイ、ブルーナーの流れを汲む進歩主義教育が先鋭化したものです。学問の最前線を生徒も学べるような授業にするのが、進歩主義的教育の面目躍如なのですが、この教育は、日本の教育では、1971年から1979年まで行われそうになったのですが、その後徐々にゆとり養育にとってかわられます。
★三田国際は、日本の国力を増大させたあの幻の現代化カリキュラムを麻布以上に徹底して実施しています。この三田国際の新しい学びの経験こそ、AI社会にシフトする2040年に、すばらしい人材を輩出するシステムなのです。そのことに気づいている進取の気性に富んだ保護者が、そのような学びの経験をといっせいに申し込んだのです。
★2020年中学入試も三田国際は難化するでしょう。そして御三家クラスの学校との併願もますます増えることになるでしょう。
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