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2019年9月24日 (火)

「人工光合成」2040年は全く違う世界を開くエポックになる

★米ニューヨークで開幕した国連(UN)気候行動サミットで、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が、怒りのスピーチを行いました。世界の首脳らが温室効果ガス排出問題に取り組まず、自分たちの世代を裏切ったのだと怒りをぶつけたのです。その怒りが届いて、首脳らが決意を示したというサミット側の演出・シナリオだったのか、それはわかりませんが、世界中が注目したことは確かです。

★さて、これに対してニューヨークに飛んだ小泉進次郎環境相は何を語るのでしょう。環境相が何を語るかわかりませんが、いま日本で、「人工光合成」への研究とその実現性へむけて産官学が力を入れていることを環境相が知らないはずがないでしょう。

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★Society5.0に向けてもとても大事な研究です。というのも、このベースは第4次産業革命ですが、今までの第1次産業革命から第3次産業革命までとは、次元が違うのが第4次産業革命の肝なのですから。

★それは、脱化石燃料ということです。戦争の原因も格差の原因も権力横暴の原因も、すべて化石燃料の覇権をめぐる奪取競争だったのです。化石燃料を産業に注ぐ以前は、奴隷制度が根源的問題でした。

★今でも形を変えて、この制度は表面的には消えていますが、構造的には残っています。化石燃料を奪取するには、その力が必要だからです。その構造とは、ブラックという言葉で表現されているところに存在しています。

★しかし、石炭も石油も使わなくてよい社会になれば、あらゆる世界の問題は解消の方向に向かうでしょう。

★もはや食料や水を購入しなくても手に入る時代になったとしたら、どうでしょう。今の経済社会は不要になります。エネルギーを地球市民1人ひとりが自前で獲得できるようになったとしたら、どうでしょう。権力的な政治社会は不要になります。

★自分の身体を維持でき、自分の生活環境を維持できるようになれば、あとは共創時代になる以外にほかはないでしょう。

★そんなことが起こるはずがないと多くの人が思うかもしれないけれど、人工光合成の研究は実際に行われているのです。しかも、各企業が多様なアプローチで行っています。

★2025年には、人工光合成自動車が走るとまでいわれています。

★経済の心配がない、政治の心配がない社会で、互いの才能を使って共創していく社会にシフトするのが2040年だとしたら、2040年問題を日本は解決できるし、それは日本だけの話ではなく、世界中に広がるエポックになるでしょう。

★少ない財源を人工光合成研究に集中するときが今なのかもしれません。日本の政治家はまだまだやるべきことがありそうですね。

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