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2019年9月17日 (火)

2020年からの中学入試(13)八雲学園 教育の総合力さらなる発展

★昨日16日(月)、八雲学園は学校説明会を開催しました。説明会の内容は、根本は変わらないものの昨年までとは大きく違っていました。根本が変わらないというのは、「グローバル教育」「チュータ制度」「文化体験」「進路指導」が充実していて、それらを「ウェルカムの精神やマインドフルネスな世界を深堀する精神性」でつながっている教育の総合力がしっかりと生徒の学びの基盤になっているということです。

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★そして違ったところは、特に「グローバル教育」がついに行くところまで行ったという発展ぶりが中心に説明されていたところです。IB(国際バカロレア)の創設の中心メンバーの1人クルト・ハーンが、IBを創る前に、世界の私立学校のコミュニティをつくりました。今では、世界50カ国180校の私立学校が加盟しています。それがRS(Round Square)です。イートンカレッジのようなパブリックスクール(エスタブリッシュなプライベートスクール)どうしの相乗効果を生みだし、世界がより善き社会に向かうように、自らの世界を広げていくリーダーを輩出することを目指しています。

★このRSについて、今までは、一握りの教師と生徒が語ってきたのですが、今回の説明会では、イングリッシュパフォーマンスで、中1~中3までの生徒が英語で説明していました。これは画期的なことです。RSは、9カ月留学で、CEFR基準でB2(英検準1級相当)やC1(英検1級相当)に到達した生徒が中心になって進めてきたのですが、今では学校全体がかかわれるようになったのです。それに、B2までは、全員が歩を進めるというのもすごいパワーですね。

★もちろん、あこがれのRSの国際会議に参加できるのは、英語力とエッセイ力と議論できる力とプレゼン力と自らが世界のために何ができるかというマインド全体の総合力が身についている先輩が選ばれるわけです。

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★しかしながら、それは今や学内では憧れになり、自分も行けるようにがんばろうとする後輩も多数出てきました。切磋琢磨が生まれています。今回も10月にインドで開かれる国際会議に参加する高2の生徒がなぜ自分はそうなったのかを英語でスピーチしていました。

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★そうはいっても、その参加メンバーに選ばれるかどうかだけだと、やはりモチベーションは持続できません。そこがRSの理念の1つ民主主義的なところです。RSの加盟校同士は、無条件で交換留学ができるのです。2週間から1カ月、人によっては違いますが、毎月のように世界から留学生がやってきます。

★今回も中1の男子の家族のところにホームステイしながら、八雲学園にやってきた加盟校の男子生徒が、八雲生といっしょに、日本文化を学んでいるスピーチをしました。八雲生は通訳兼ホスト役を演じていました。交換留学ですから、今度は、その中1生が行きたいと意志を示せば、その生徒の学校に留学できるのです。昨年も多くの生徒がこの制度を活用したということです。

★とにかく留学生が頻繁にやってくるので、ホストファミリーの生徒のみならず、学内全体でもてなします。したがって、八雲では「文化体験」が充実しているわけですね。日本文化について知らなければ、ウェルカムの精神は表面的になってしまいます。そして、RSの加盟国はそのたいていが共学校です。八雲学園が共学校になる必然性は、実はRSとの出遭いにあったのかもしれません。

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★八雲学園の理事長・校長の近藤先生も、RSとの交流で、どんなリーダーシップを発揮っしてもらいたいかというリーダー像にも触れていました。男子はナイト(Knight)のようになってほしい。そして女子はナイトを支えるので終わるのではなく、自らも女性のナイト、デイム(Dame)になってもらいたいと語りました。

★近藤先生ご自身空手7段の武道家で、2020東京オリンピック種目に空手を採用されるように働きかけたほどです。武士道というのがありますが、新渡戸稲造もさすがに当時は男子をイメージして世に著わしました。

★グローバルな時代にあって、その倫理の道は、男子も女子もということなのでしょう。

★もう一つ重要なサインがあったのですが、それは未来の八雲の学内組織の話なので、受験生のみなさんには直接関係ないのでここでは控えておきましょう。

★とにかく普段の授業を見学してください。英語が飛び交い、豊かなプレゼンテーションをベースにするPBL授業が展開し、1人1台ICTが活用されている光景は、実に新鮮です。しかし、説明会では、それについてはあまり広報がありませんでした。もはやそのような学びの環境は八雲学園にとっては、格別なことではないからです。RSの加盟校なら、どこでもふだんから行っていることです。

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