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2019年9月22日 (日)

2020年からの中学入試(21)聖学院インパクト④未来を創る教師セミナーに向けて

★昨日学校説明会終了後、児浦先生と内田先生は、多様な仕事をこなし、18:30に思考力セミナーのリフレクションを通して「第1回未来を創る教師セミナー」のプログラムブラッシュアップのミーティングを行いました。10月6日に、聖学院のフューチャーセンターで、開催します。総合司会の神崎先生(株式会社カンザキメソッド代表)も、卒業生の披露宴終了後かけつけました。

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★今回の5年生対象に行った「思考力セミナー」のプログラムを振り返りつつ、そのまま実施するのではなく、大人バージョンにパラメータを変えていくミーティングをしていきました。

★物語思考という思考コードでいう「C3」の領域の深い学びを形作るには、認知的スキルのみならず、EQ的なアプローチやU理論的自己開示プロセスも必要だというのが、聖学院の授業デザイン研究会の発見です。

★そして、このPBL(プロジェクト型学習)は、授業のみならずカンボジア研修やタイ研修、記念祭(文化祭)、糸魚川農村体験、ミツバチプロジェクト、2020東京パラリンピックプロジェクト、高大連携STEAMプロジェクト、SGDsプロジェクトなど多くの教育活動にも共通する土台です。

★すなわち、聖学院は授業と多様な教育活動、キャリアデザインなどが有機的に結びつき、シナジー効果があふれでているのです。それゆえ、そのあふれでる好奇心が旺盛になる学びの環境に受験生が魅了されているわけです。

★この「有機的な結びつき」というのは、どこでもよく語られるわけですが、実際にはどのように結びついているのか言語化や見える化がなされているわけではありません。むしろそうありたいという話で、実際にはなかなかつながっていないというのが現状です。

★しかし、PBLですべての学びを行う聖学院は、そのPBLのプロセスやデザインの方法を見える化しているので、ち密にロジカルに有機的に結びつけることが可能なのです。それがゆえに、EQ的アプローチやU理論的アプローチの恒常的な実行が可能になります。

★生徒の成長は、認知的能力だけではありません。認知的能力の成長する様子は、模擬試験、定期試験などで教師も生徒も知ることができますが、非認知的能力については、形成的評価を行っていくしかありません。そして、成長が見える評価にするには、プログラムの仕掛けが明らかになっている必要があります。

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(神崎先生も披露宴に出席したままのフォーマルスーツ姿で登場)

★場当たり的なプログラムでは、EQ的な成長は比較のしようがありませんし、U理論的プロセスも常に行われるわけではないからです。このプログラムのデザイン方法の重要性は、まだまだ多くの学校では気づかれていません。しかし、実際には、モチベーションや人間関係、倫理観などをどう形成するかは、大問題になっているはずです。

★児浦先生と内田先生、本橋先生をはじめ聖学院の多くの先生方は、ここに挑んできたのです。そして、仲間の学校とも連携し、情報交換や勉強会を通して、普遍化と聖学院の独自性の合力を着々と創っています。

★10月6日は、児浦先生、内田先生、本橋先生をはじめとする聖学院の先生方と児浦先生といっしょに21世紀型教育研究センターを企画運営している工学院の田中歩先生も集結して、「普遍化と聖学院の独自の合力」としてのPBL授業を「未来を創る教師」とシェアします。

★多忙な先生方ですが、自分の学校だけではなく、仲間の学校とと共に、現状に満足することなくさらにパワーフルなZ世代の未来をサポートする<新しい学びの経験>を創ろうというミッションに燃えているのです。このような世界知視野と倫理をもった先生方に頭が下がります。と同時に、ここに希望があるのです。

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