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2019年9月29日 (日)

PBLの世界(28)工学院PBLさらなる進化/深化②

★臼井先生の中1の国語は、口語文法のPBL(Project based Learning)授業でした。国語の文法ぐらい退屈だった授業はないという記憶しかない私ですが、臼井先生の授業は目からウロコでした。

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★臼井先生は、文法は生活に役にたつ言語のルールだから、それを実感できる授業を展開したいし、実際に文法という言語ルールを知っていると読解にも論述にも大いに役立つという<言語プラグマティズム>なメンタルモデルを有しています。

★生徒1人ひとりにアーティスティックな絵が描かれているカードを配り、その絵の説明を文章化するペアワークを展開していました。文章化する前に、その絵から想起できる単語をできるだけ書き出します。

★次にそれらをペアで交換し、さらに互いに想起する単語を追加していきます。

★絵→知識と想像→文章化→プレゼンというシークエンスでPBL授業が進んでいました。

★臼井先生は、自分たちが学生時代に好奇心を旺盛にしにくい文法のようなテーマは、今の生徒も同じです。ですから、ディスカッションを導入するより、ペアワークでスモールステップの問いを自分で考えその考えをペアで共有していく対話型の展開の方が、集中できると考えています。

★ある意味、誘導的になりがちだですが、<想像>という作用を盛り込むことによって、文法という規則という雰囲気が前面にでてきてしまうテーマの学びも、自由な空間が脳内に創られ、自由度はかなり高くなるのですと。

★本格的な自由度は、絵の言語化です。ただし、二人で想起した単語を全部つないで文章化するので、枠組みの中で自由を生み出さなくてはなりません。しかし、枠を壊す瞬間を感じるシミュレーションが授業の肝だと思いますと臼井先生は語ります。

★なるほどプラグマティックなメンタルモデルの面目躍如ということでしょう。

★とにかく、このアクティビティの多様な創意工夫は、臼井先生のPBL授業の大きな特徴です。

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