衝撃!次のビジョンを実現する力みなぎる教育との遭遇 21世紀型教育機構「第3回静岡国際シンポジウム」(4)鬼才田中潤先生登壇!
★三田国際の田中潤教頭のスピーチは圧巻だった。テーマは「まだ見ぬ教育」。すでに三田国際で、経産省の「未来の教室」はとっくに実現し、今はシンガポールやシリコンバレーの世界最先端の教育をさらに超えてようとしている。その超えるという地平をいったいどこに田中潤先生は見ているのだろうか?
★とにかく、文献リサーチが半パンじゃない田中潤先生。それを巧みに物語構造を活用してエスプリの利いたトークをしていく。壮大な理論の数々を自身の日常生活でハッと気づいたという一瞬私小説にするその大きなギャップに会場を笑いの渦に巻き起こむ。
★21世紀型教育機構の若手の先生方もその魅力にひかれ、田中潤先生の世界を巻き込むプレゼン手法を真似ぶ=学ぶという動きがでている。まさに、TEDよろしくやってのける。
★しかし、そのミミクリーとめまいの物語に魅せられているだけではなく、田中潤先生の「まだ見ぬ教育」の地平はどこにあるのか感想を書くと、もはやテクノロジーがまだ見ぬ教育を覆っているのでも、マシーンと人間がアクセンチュアーの予測する共生するでおわるのでもない。
★その両方は当然で、それを活用して世界や社会や平和になることを教育するわけでもないというのが本意だろう。
★これは痛烈な21世紀型教育機構に対するエスプリなのである。ユーモアなのであるが、最も先進的でハイレベルなテクノロジーと言語能力を学ぶ環境を創り上げた田中潤先生だから語れるレトリックである。
★社会貢献や平和を目的にする教育はどこか似非である。アダプティブラーニングの真の意味は、1人ひとりがハッピーであることであり、自らを犠牲にしてまでも押しつけがましい社会貢献や平和はどこかムリがあるのではないかと。
★未来は、AIなどのハイテクと深い人間理解はあたりまえの日常生活であり、社会貢献や平和は、非日常生活ではないのだと。そうならなければ、未来ではないのだと。その日常にあって、自分自身がいかに非日常的な存在として、日常生活のすべてを内面に包摂できるのか。個人の時代は、それゆえ自身が宇宙になることで、宇宙の一部になることではない。それにはハイテクの力は必要だし、互いに喜びを認め合う人間理解力が必要なのだと。
★それゆえ、「まだ見ぬ教育」のお題の本当のタイトルは<Find your spark joy>なのである。置き換えると、君の宇宙を見つけようということだ。世界を変える程度ではダメなのだと。自分の内部にある宇宙の響きを解放せよと。すさまじき内生的変容時代を予言したのである。さすがは、鬼才<田中潤先生>である。
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