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2019年9月18日 (水)

2020年からの中学入試(16)学校選択 「探究」「自分事」「安心安全」という言葉を多様する教師が力を持っている学校は要注意!

★言葉というのは、奥行きがあります。同じ言葉を使ってもその意味は受け手によって異なります。それなのに、奥行きの浅い流行り言葉を多様する学校があります。何言ってんだ、本間だってわけのわからない言葉をいっぱいつかっているではないか!と叱られそうです。たしかにそうです。しかし、それは流行り言葉を置き換えてその奥行きへの気づきを喚起しようという意図があります。成功しているかどうかはわかりません。また、おまえのいうことは難しい、易しいことを難しい言葉で説明する奴はバカだといわれます。

★そうかもしれませんが、易しい内容ではないので、そのセオリーはあてはまりませんが、まあいいでしょう。またある人は、難しいことを易しくわかりやすく説明することが大事だといいます。なるほど、そうかもしれません。しかし、それは知のディズニーランドで、本当に大切なことは捨ててしまうのです。ディズニーラーンドははテーマパークですから、何の問題もありません。しかし、そこで語られる童話は、原作にある耳障りの悪いことはすべて捨てられハッピーエンドにデザインされています。

Direct-indirect

★よって、ディズニーランドはアートスペースではありません。デザインスペースです。では、学校や授業はどちらのスペースなのでしょう。アートスペースとデザインスペースの両方があります。商業的な学校は、デザインスペースです。創造的な思考を大切にする学校はアートスペースです。どちらでもない学校が実は多いのですが、それはモラルモードスペースです。麻布はもちろんアートスぺースです。JGもそうですね。

★麻布もJGも、「探究」「自分事」「安心安全」という言葉をむやみに使いません。使うとしたら、吟味したうえでしかたなく使うということはあるでしょう。そのほうが通じやすいのですから。

★しかし、「ハロウィン」や「クリスマス」と同様、今や「探究」「自分事」「安心安全」という言葉はその本質を切り捨てられて使われている場合が多いですね。「ハロウィン」や「クリスマス」がアイルランドやキリスト教に関係する祝祭だとは誰も考えず商品を売るためのサインとして活用していますね。

★今や、「探究」「自分事」「安心安全」も商品を売るためのサインである場合が多いです。それを見破るにはどうしたらよいのか?

★意外と簡単です。これらの3種の神器ともいうべき言葉を頻繁に活用する人は「起業家精神」という言葉が大好きな場合が多いですね。起業家精神を発揮するには、悠長な「探究」はできないはすです。探究そのものを脱構築する必要があるからです。再生産や再構築は起業家精神と反します。「自分事」などという「主観」に閉じこもる時間も実は「起業家精神」にはありません。かといって、「客観的な不動の安心安全」も求めはしないでしょう。そこでは、イノベーションの起こる芽は摘まれてしまうからです。

★ワークショップをやっていてゴールをはっきりさせてくれというインストラクショナルデザインを求められますが、ワークショップはアートですから仮にゴールを設定したとしても、そんなダイレクトな目標は通過点にすぎません。探究とは常に通過点でしょう。

★ゴールは思いもやらないものに変質してくのです。そして、今までの学び方があるいは解決策が通用しないのです。だから、そこでは再生産も再構築も力はありません。脱構築あるのみです。

★そのときはじめてアートが生まれます。STEAM教育とはここのレベルの話でしょう。探究もしかりです。自分事は実は不遜です。問題意識をもつことが自分事ではありません。遠くの悲惨な事件に共感しようというのが自分事でもありません。なぜそれが起きたのか、その根本問題を打ち砕く問題解決をいち速く実行する創造力が自分事として重要です。そんなことは安心安全の場でできるはずがないのです。

★そんなふうに言葉を吟味しないで、学校をデザインスペースとしてあるいは知のディズニーランド化している学校を選ぶと、たいへんなことになります。もちろん、吟味して使っているところは構いません。しかし、これらの言葉を使っているところは、SDGsも大好きです。

★SDGsこそ耳障りなことを無視できないのに、SDGsのディズニーランド化が起こっています。どうなってしまうんでしょう。でも、ディズニーランドは人気のあるテーマパークです。残念ながら、この流れを止めることはできないでしょう。

★であるならば、そこはなるように任せて、その間に、仲間と根源の淵を探し、そこをなんとか解決するチームをつくるしかないでしょうね。そういうチームが存在する学校があります。まだそんなに人気がでていません。人気がないわけでもありません。このことが、そこが本物の学校である証拠です。麻布やJGの併願校として、そのような学校を併願しておくとよいでしょう。

★それはどこでしょう?私が言うまでもなく、アンテナの高い方はおわかりでしょう。

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