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2019年8月 7日 (水)

【2020年首都圏中学入試動向03】洗足学園 教育のアップデート 今年も人気

★洗足学園が今年も人気なのは、説明するまでもないだろう。ただ、昨年9月21日のホンマノオト21の記事「洗足学園 今年も人気 その理由の向こうに見える時代のウネリ。」という記事に、いまだにアクセスが多いのは不思議だったので、同学園のサイトを開いてみた。

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★不思議だったというのは、ホンマノオト21の性格上、洗足学園のような超進学校の情報を期待してアクセスしてくるユーザーはいないからだ。進取の気性に富んだ未来志向型の保護者が見る傾向が大だから、洗足学園のように安定的な難関大学合格実績を輩出している学校の情報を探るユーザーは少ないはずだ。

★ところが、1年前の記事をいまだにアクセスしているユーザーがいるということは、何か新しいことを洗足学園が実施し始めたのではないかと思ったのだ。

★それで、サイトを開いてみたのだ。イギリスやアメリカの中長期の留学や研修旅行は相変わらず充実しているし、進学実績もさらに伸びている。模擬国連の拠点校で、その活動も盛り上がっている。

★文句のない教育ではないか。しかし、トピクをみていて、なるほどなあと思ったのは、英語のかなりおもしろい交渉シミュレーション型のアクティブラーニングが公開されていたり、プレ哲学対話のディスカッション型アクティブラーニングが行われていることが公開されていた。

★そして、中3からクロムブックを1人1台もって、授業をうけていく体制が整ったというニュースが掲載されていた。

★高い進学実績を生み出す教育と英語教育はもともと完成していた。この伝統に「アクティブラーニングとICT」の教育イノベーションが加わったのである。

★英語力×PBL×ICT×リベラルアーツの現代化(=STESM×哲学)の教育の質の充実が21世紀の教育の基礎となってきているが、洗足もこの基礎部分を充実しつつ伝統を確固たるものとしていくのだろう。進取の気性に富んだ保護者も洗足の情報を収集するようになったということなのかもしれない。

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