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2019年8月28日 (水)

9月1日(日)グローバル教育の<本質>を語る 石川先生×田代先生×伊藤先生×鈴木先生 必見!

9月1日(日)、21世紀型教育機構主催の「第3回静岡国際シンポジウム」を開催する。場所は、当日ちょうど中高生による国際サミットが開催されている静岡聖光学院。

★昨年50周年を迎えた記念事業の一環として、キャンパスの大掛かりなリフォームと教育内容のアップデートを果たした。破格のグローバル教育が展開している。毎月のように、世界から各国のエスタブリッシュ校が訪れ、国内外で国際交流が行われている。イングリッシュイマージョンというよりグローバルイマージョンというスケールで行われているのである。

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(左上から伊藤先生、田代先生。左したから石川先生、鈴木先生)

★そのような画期的な場所ゆえに、今回のシンポジウムで登壇者は大いに場の力を得て情熱的に語ると期待される。

★来年2020年度からは、いよいよ大学入試改革と学習指導要領の改訂が実施される。東京オリンピック・パラリンピックも開催される。同時に、背景には人口減少に伴う従来型経済理論・政策では日本のみならずグローバルな範囲で急激に経済は縮小するという大問題が控えている。それゆえ、今回のイベントはグローバルな範囲で新たな経済理論・政策が求められ、様々な領域で見直しがかけられている。

★今回の大学入試改革や学習指導要領の変更も、日本だけの動きではなく、イギリス、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、マレーシアなども同期しているし、なんといっても今日本で広がりつつあるIB(国際バカロレア)のカリキュラムも一新される。

★そして、今回の新しい経済理論・政策は、これらの動きと共鳴している。というのは、今経産省が旗を振っている「未来の教室」は、イノベーターと起業家というチェンジメーカーの育成である。今までは、90%は読み書きそろばんのスキルをしっかり獲得し、10%の一握りのアッパー層の指示のもとに組織経営し、ビジネスを展開していくという学びの役割分業を行っていれば、労働人口(生産年齢人口)がどんどん増えてきたのであるから、経済は右肩上がりだった。

★ところが、先進諸国は少子高齢化を迎え、労働人口は減少している。ということは、読み書きそろばんのスキル獲得で満足されてきた経済理論は、役に立たない可能性が大である。そこで、その労働者がみんな新しい学習経験を通して、イノベーターや起業家などのチェンジメーカーにどんどん成長していくという理論に転換する必要がでてきたのだ。昨年のノーベル経済学賞を受賞したポール・ローマー氏が提唱したのはまさにその理論だった。

★この読み書きそろばんという3Rを探究・議論・発表という3Xに転換させようとまっさきに動き始めたのが、MITメディアラボのシーモア・パパート教授だった。現在新しい学びでレゴがつかわれるようになったが、その生みの親はパパート教授である。そして、その新しい学びをより現場の実践にブレイクダウンさせたのがハーバード大学のトニー・ワグナー教授で、それはシリコンバレーのHTHに結実している。教授の理論が、経産省のお手本の中心である。また、スタンフォードは、グロウスマインドセットやデザイン思考など、これまた3X型の学習を発展させていった。

★このMITメディアラボやハーバード大学、スタンフォード大学と≪私学の系譜≫のリソースを統合した理論を2011年から展開するようになったのが、現在の21世紀型教育機構である。経産省が、お手本にした、2014年に邦訳されたトニー・ワグナー教授の「未来のイノベーターはどう育つのか」は、英語版である原典が出版されたのは2012年である。21世紀型教育機構が立ち上がったのが2011年だから、やはり世界は新しい学習経験創出へと呼吸を一つにしていたのである。要するに同期していた。

★かくして、イノベーターと起業家のような、ワグナー教授が引用するジョブスの言葉「世界をあっと言わせる」創造性を有した未来の人材を育成するプロジェクトが、21世紀型教育機構として日本でも誕生したのである。

★そのプロジェクトは各校独自に行われてきたし、相互に刺激してきたということもある。特に同機構において静岡聖光学院と聖学院は、キリストをべースとする学校でかつ男子校である。教員研修や英語キャンプ、海外研修のプログラム作りの情報交換など共に歩いてきた。

★その中心的役割を果たしてきた教師として、静岡聖光学院からは副教頭の田代先生が登壇する。田代先生の世界を駆け巡る大活躍は、昨年の今頃では思いもよろないほどで、おそらく田代先生の内面ではビッグバンが起こっているだろう。

★聖学院からは、教頭伊藤先生が登壇。伊藤先生は教育統括部長として、ご自身が長年研究し深めてきたPBL(Project based Learning)を、教科授業、文化祭、部活などの教育活動、キャリア教育、そしてタイ研修をはじめとする海外研修のベースにして展開している。そして、SGDsの先駆けともいえるタイ研修を毎年、生徒共に協働し深めている。

20203

★そして、今回石川一郎先生は、2020年3部作の3冊目の執筆を終え登壇。2020年からの歴史的イベントの意味を、大学入試改革力、教師力、学力の3つの側面から研究してきた。その研究は文化人類的手法で、実際に校長あるいは学院長として学校でリーダーシップを発揮したり、現在のように教育コンサルタントとして、多くの学校でグローバル教育とPBLのアドバイスをしたり、毎週のように各地から講演に招かれて語り尽くしている。2011年に21世紀型教育機構発起人として理事を務めているが、いわば21世紀型教育のインフルエンサーである。

Thinking

★21世紀型教育機構発起人としてもう一人の理事の鈴木先生は、帰国生入試と海外大学進学準備教育のリサーチャーとして第一人者である。帰国生が集まるリアルスペースGLICCを運営しているが、当然そのスペースはオールイングリッシュで満ちているし、学びの経験はPBLによる。帰国生が東大、一橋、筑波大、早稲田、慶応、上智に進むばかりではなく、ケンブリッジやUCLにも進学している。

★中学入試における帰国生入試問題のデータベースも蓄積・分析していて、三田国際、工学院をはじめとする先進的な学校の帰国生入試合格者も多数輩出している。

★何より、あの帰国生入試の最大集客の実績を、かえつ有明の校長時代の石川先生と生み出した実績をもっているグローバル教育コンサルタントである。かえつ有明や工学院の英語の哲学授業は、帰国生に超人気であるが、その授業を担当しているアレックス先生とジェームズ先生の哲学授業の問いのエッセンスとその展開を≪Thinking Experiments≫という本にまとめる編集プロダクションもサポートした。

★ご自身はデューイの学習経験の理論に造詣が深く、トニー・ワグナー教授の著書を読み込んで、さらに経産省の「未来の教室」の先を行く構想を、今回の3人のパネリストと語っていくのだと燃えている。

★多くの教育関係者が「未来の教室」を!とがんばっている。そんな中、常にその先を行く構想を描くイノベーターであるチェンジメーカーの存在は、社会の善き変容には欠かせない。静岡エリアでグローバルイマージョンを唯一実践している静岡聖光学院に、そのチェンジメーカーが集結する。必見なのは言うまでもない。

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