静岡聖光学院 <国際未来共創サミット>始まる。
★静岡聖光学院のキャンパスが高校生グローバルシチズンで一杯になっている。8月28日~9月5日まで、世界7カ国、日本からも含めて多くの高校生と教師が集結。第1回<国際未来共創サミット>が開催されているのである。主催は静岡聖光学院で、自治体や企業の協力もある。
(<国際未来共創サミット>開催中の9月1日は、同校ロバート・ピエール・ホールで、<第3回静岡国際シンポジウム>も同時開催。)
★世界各国の高校生が集まり、各国が協力して解決しなければならないSDGsを中心とする問題について、共に考え、議論し、未来を創造するワークショップ満載。サミットのフィナーレは、ワークショップで学んだ成果についてプレゼンテーションを行い、一堂に会した高校生グローバルシチズンが想いを一つする。
★もちろん、想いを一つにするまでのさまざまな議論や制作活動を通して、ものの見方・考え方・感じ方の違いを感じる。しかし、それをシェアすることによって、世界の大きな問題の解決のヒントは、実はまさにいまここにあるということを身に染みて実感し、SGDsのグローバルゴールズ解決のためにすぐにアクションを起こせるというのが、このような<国際サミット>が世界で行われる大きな目的である。
★にもかかわらず、目先の大学進学準備が優先され、我が国はこのような中高生による国際サミットを開催する労力も金もかけてこなかった。外交交渉だけで国際関係を形成しようとしても、webで国境を超えて各個人がつながってしまっている時代には、難しい局面にぶつかっているという事態になっているにもかかわらずである。
★そんなとき、静岡聖光学院はアクションを起こしたのだ。画期的なことである。
★どうして、このようなアクションが自生したのかと言うと、昨年から地球まるごと僕らの教室にしようと11もの国に生徒が飛んで、自分たちは目先の問題だけではなく、世界共通の大きな問題を解決するミッションが課されていることに気づいたからだ。世界では、中高生が国境を超えて、対話し、議論し、協力してコトを成そうとアクションを起こしているではないかと身体中に電気が走ったからだとうい。
★同校の伝統的なジェントルマン教育が、一気呵成にグローバルジェントルマン教育として現代化し、革新的に花開いたのである。
★このような貴重な<経験>にはワークショップという<アクティビティ>が埋め込まれている。実は世界の学校同士が行う意義は、<経験>と<アクティビティ>のコンビネーションをデザインできるPBLが核として共有できているからなのである。
★学校の教育の必要性は、普段の授業の中で、目の前の問題以上に世界の大きな問題を引き受けるプロジェクトが埋め込まれているPBLが展開できるからである。
★20世紀型教育から21世紀型教育に転換しないという選択肢はもはやない。まったなしだ。静岡聖光学院の今回のアクションはそれを示してくれている。
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