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2019年7月22日 (月)

富士見丘(3)生徒の情熱的なプレゼンのスキルが凄い!参加者を世界に巻き込む勢いが止まらない。

★中学説明会で、先生方のプレゼン力にも驚いたが、2人の中3の生徒のプレゼンは、情熱的でスキルも高度。参加者は、彼女たちの世界にどんどん巻き込まれていった。

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★中学3年間の富士見丘での体験をコンパクトにまとめながら、カンペもみないで自由に話している情熱と賢さは、それだけで感動するが、伝統的にSGH甲子園のプレゼンテーションで先輩たちが優勝している姿は、2人の生徒にも重なった。

★ここに、一握りの生徒がたまたま優秀なのではなく、生徒全員がアクティブラーニングを通して小論文とプレゼンは当たり前になっていることがすぐに了解できた。

★教師と生徒の距離が近い関係や、大切な友情を育む多様なコラボレーション体験、真剣に取り組む部活の話など、同校の教育力を誇りに思っていることが伝わるプレゼン。そういえば、今回は部活体験も同時開催しているが、テニス部は40人強参加していた。グローバルアスリートが育つ同校のカンバン部活が故に、この集まり方は面目躍如だろう。

★さらに、驚いたのは、富士見丘の学習のメカニズムについても丁寧に説明したことだ。ここは一般的に教師が語るところだろうと先入観をもっていただけに、アクティブラーニングや主体的な探究活動である「5×2」について語ったときには、学び方を学べるアクティブラーニングを実施している成果がでていると感じた。

★中3のオーストラリア修学旅行の話では、海外で気づいたことを参加者と共有しようとクイズも出した。一見簡単そうだが、実は先入観をもちやすい問題で、会場からはあ~とかお~とかどよめきがおきていた。

★参加した受験生も保護者も、すっかり2人の世界に巻き込まれ、手を挙げたり拍手をしたりため息をついたりだった。NHK紅白の若き名アナウンサーノリと言ったらイメージしやすかもしれない。

★そして、やはり気になるのは英語力でしょう。私たちは、準2級を取得していますよと。ただ、中学になるまで、英語はほとんど力を入れていなかったけれど、富士見丘で勉強すれば私たちのようになれると共感的コミュニケーションスキルを活用していた。帰国生も多い富士見丘で、英語については不安もあるだろう。私もそうだったと、共感的な雰囲気を出して、でも大丈夫準2級に飛べるのだよと。

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★保護者は、2人の前にプレゼンした英語科主任の町田先生の話を思い出した。そして、こういうことだったのかと納得したという雰囲気が広がった。町田先生は、CEFR基準で、A2、B1、B2、C1(つまり、英検準2級から英検1級)を取得している生徒は中3の段階で75%。これは、文科省が定めている高校卒業までに、50%の生徒が準2級を取得することを目的にしているレベルを中学段階ではるかに超えていることを示していると語った。そして2018年度の実態調査では、50%どころか、20.5%までしか到達していないということも付け加えた。

★さらにGTECのライティングは、高校生の平均をすでに富士見丘の中学生の平均は超えていることも示した。これは凄いことだ!

★そういう町田先生をはじめとする教育力に対する自信が、2人の中3生の自信と誇りをサポートしているということが伝わったすばらしいプレゼンテーションだった。IB(国際バカロレア)の10の学習者像は有名だが、2人の生徒はその学習者像のロールモデルと言っても過言ではないだろう。

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