いまここで 世界を変える教師の存在×未来を創るジェネレーター との対話
★ここ1週間、足を心臓より上に置いて、寝ては起きて、車と電車で移動し、学校の先生方とプロジェクトチームのワークショップを行いつつ、あとはメールと電話でやりとりしながら、なんとかやっている。高尾の山も京都の山も良く行けたなあと自分なりに驚いているのだが、持病との合併症で、複雑な様相になってきた。
★自分の娘より若い先生方と対話しながら、普段の授業におけるミニPBLの知識×思考の知のシステム作りをしているのが私のミッション。娘のプロジェクトは世界を変えるリサーチアートプロジェクトで、立ち上がり当初は、よく対話をしてよと言われたが、今はもう彼女は彼女のネットワークを広げて、世界を飛び回りながら、日本に帰ってきたときに、対話というより、いろいろ世界の動きを教えてくれる。
★そのような動きは、先生方も同じだ。いろいろなおもしろい創意工夫を教えてくれる。≪世界の変え方≫をオリジナリティの高い方法論に昇華しているし、結果世界標準になっている。私からのフィードバックは、世界標準の事例と<置き換え>て、そのすてきなレベルであることを共有するぐらいだ。
★こうして、どんどん大きくなって自己変容を起こしている40代前後の先生方と対話するのは、実に楽しいが、そのプロジェクトがいつのまにか続き、今度は若い先生方がそのプロジェクトメンバーになっている。40代前後の先生方はスーパーバイザーになり、いっしょにやるのだが、学校という就業規則や授業の数というのがあって、パラレルワークがなかなかできない。そして授業リサーチも、いっしょにできるほど、自由がない。
★そこで、スーパーバイザーと仲間との媒介役と授業リサーチを、本間さんそこはまだやってねと頼まれる。もちろん、喜んでなのだが、どうせやるのなら、私の方も道具だては、新しくしようとか、従来の道具でも組み合わせを変えようとかしたくなるし、本来性に立ち還りながら現代化するから、時一刻と変わる情報を統合もするので、プロジェクトチームのワークショップは、アップデートしてしまう。
★そうすると、スーパーバイザーーの先生方はもっともっとこうしようと対話が創造的になる。
★今、ミニPBLの中に、哲学としてのSTEAM教育とICTを活用したPILをどう埋め込むかにチャレンジしている。この夏、GLICC代表鈴木社長とFlipSilverliningの福原社長の協力を得て、なんとか出来上がりそうだ。福原氏とは、実際にワークショップをコラボし先生方と共有する機会が、この夏ちょうどある。9月1日の「第3回静岡国際シンポジウム」でも少しお披露目できるかどうかチャレンジしてみたい。鈴木氏とのコラボの成果は、すでに本になっていて、同シンポジウムで紹介もあるだろう。
★自分の身体の自由がきかない状態になると、ふとこの先生方とのワールド・プロジェクトをきちんと形にして、広げなければならないと緊迫感が増してくる。そこで、今自分がどのくらいの先生方と<対話>しているのか整理してみた。
★今、23校(学校と団体合わせて)のプロジェクトチームと月1,2回創発会議やワークショップ、授業リサーチを行いながら≪対話≫している。三カ月に一度とか年に一度毎年という学校は、5校くらいだが、それでも、全体として、この数はハードかもしれない。年間≪対話≫させていただく先生方の延べ人数は1935人。
★会って打ち合わせしようという数は含まれていない。1対1とかグループできちんと創発的≪対話≫を行う先生方の数である。
★これは、結構多い。なんとかしなくてはとますます緊迫してきた。
★ただ、人口論的経済成長に基づいたマーケティングは一切しないので、ビジネスとしてはたぶんだれも興味をもたない。私も内省的経済成長論という近代資本主義が最初の段階で考案していたもうひとつの経済システムを理想としているから、共感共鳴できるビジネスパートナーは少なすぎる。
★なんとか先生方がパラレルワークができるよういになれないのか、そうすれば、ここは世界を変える突破口になる。何せ、この活動はブリコラージュ的手法だから、パッケージやマニュアルがない。先生方1人ひとりの暗黙知を形式知化し、さらに世界標準の鏡に照らしながら、独自のソフトパワーを生み出すのがミッションである。
★このようなミッションは、私立学校の教師には実に適したものだが、国公立の場合は、パラレルワーク(講演料程度はありなのだろうが)は結びつけることは難しい。
★その模索はもちろん、2つの種類で始まっている。1つは心ある世界を変える教師のチーム。もう一つは心ある未来を創るジェネレーターチーム。幸い、Z世代の中高生との出会いもあったし、そのような情報を知っている日本とイギリスを拠点に活動しているライターとの出会いも、氏が大学時代から≪対話≫していて、それが今も続いている。まだまだ、老兵と言えども、情報収集に衰えはない。とはいえ、私のキャパの問題もあるが。
★自分の身体があと3年もってくれれば、何とか入口までは先生方や仲間とたどりつけると思う。その後は、もうみんな飛んでいって欲しい。私は、そのときには、山にこもり、また別の人生を歩んでいるだろう。十牛図の十番目に到達出来たら幸いだと思っている。
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