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2019年7月11日 (木)

水都国際の教頭太田先生の広く深い見識

★大阪市立水都国際中学校・高等学校(以降「水都国際」と表記)の高等学校の教頭太田晃介先生を訪ねた。南港ポートタウン線に乗って、ポートタウン西で降りて、そこから800メートルくらい歩いた。

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★なんだか、豊洲のかえつ有明に臨海線でいくときと同じような感じだった。私立と公立の違いはあるが、豊洲は2020年東京パラリンピック・オリンピックの良好な影響を受け、水都国際は2025年予定の大阪万博の良い影響を受けるだろう。両校とも、グローバル教育や哲学教育とかTOKとか共通する本質的な教育もある。

★水都国際の役割は、今まで私立学校で自由闊達に行ってきた良質教育を、公立学校でもできることを証明したということだろう。日本の教育の良質さが、一部の学校に集中するのではなく、日本全体に広がる可能性がでてきたのは、たいへんよいことである。もちろん、教育行政は政治経済の影響を受けるから、そう単純ではないが。

★今回、太田先生は理科だけではなく、IB全体の教育の概要からその根底にあるIBの教育の本質についてまで、わかりやすく説明してくれた。

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★特に、教科とコアの学びであるTOK、CAS、EEとの関係について、実質的な対話ができた。おそらく、長年いっしょにPBLの学びの構造を思考コードと思考スキルと世界コード(これは未完で終わったが)でアプローチして創ってきたため、私が理解できる言葉に置き換えて説明してくれたから、ありがたいことに共感できたと思う。

★今学校現場は、教科と特別教育活動と探究とキャリア教育をつなぐ「X」なるものを形式知化できていないが、IBにおいて、太田先生はその「X」なるものの奥義を理解し、学内でマトリックス化して共有しているということだ。

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★IBは、認定校以外にはそのような根源的な情報は公開していないので、そこからは、今まで太田先生と協働してきた学びの方法論で洞察するしかないのだが、かなり直観的に理解できたような気分になった。

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★9月から大学生とIBの具体的なシステムを共有することは15回の講義では無理なので、何をトピックにするかまだ詰め切れていなかった(シラバスは作ったが、魂はまだ書いていない)が、IBから接近する「教育学」を講義できるなと直観した。太田先生、本当にありがとうございました。

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