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2019年7月22日 (月)

富士見丘(了)思考力と英語力とディーべート力を牽引する模擬国連部の存在

★中学説明会と同時開催で部活体験もあった。その中で世界につながる模擬国連部に立ち寄った。開設されて4年目だが、部員の数も充実し、英語のレベルも相当なものになっていた。1期生から、ロンドン・キングズ・カレッジなど多くの海外大学に飛び立っている。

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★この部活の顧問は、ネイティブスピーカーの教師2名と日本人教師2名。オールイングリッシュで展開していく部活。顧問の1人英語科教諭の田中先生は、メンバーの活躍が半端ではないことをぜひ見て欲しいと笑顔で語りかけてくれる。いつもは、控えめで自ら何かをアピールすることはないのに、これほど模擬国連部のメンバーの活躍を誇りに思ているというのだから、相当なものなのだ。そのことは、8月4日のプレゼンテーションを取材に行ったときにわかるだろうから、またご報告したい。

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★富士見丘の英語教育が破格なのは、そもそも理事長・校長吉田晋先生が海外大学に留学体験をしていて、自ら英語を流ちょうに話しながら、国際交流のコーディネートを長年してきたことによる。つまり、世界からみた英語教育なのだ。

★そして、さらにすごいのが、理事長補佐・校長補佐の吉田成利先生は、ロンドン・キングズ・カレッジやシカゴ大学で法律を学び、Ph.D.を取得している。つまり、日本では珍しい法学博士として若き新鋭の学者である。

★明海大学で准教授に就任していて、文科省の国際教育プログラム関連のワーキンググループのメンバーでもある。

★その吉田成利先生が、富士見丘の若手教師と頻繁に対話し勇気づけGrowth Mindsetをしているわけだが、同じように模擬国連部のメンバーも田中先生をはじめとする顧問の先生方と協力して思い切りサポートしている。

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★そもそも模擬国連部は、ユースプログラムとして世界各国の学校で展開されている。やがては、世界の模擬国連部のメンバーが集結して国際サミットを開く可能性もある。

★というのは、このような活動は、生徒自身が想いを高めることと、結局は教師がコーディネートする意欲と英語のスキルがあるかにかかっているからだ。富士見丘の模擬国連部は、それらの条件がすべて揃っている。

★それにしても、吉田成利先生が、今日は日本の国政にとって大事な日だが、何の日かわかると質問したとき、参議院選挙の話ですねと英語で対話していたシーンはさすがだった。そこは憲法学者でもあるから、成利先生は、今回の選挙の意義と実態の問題を考えることは模擬国連部にとっても大切な事柄であることを、もちろん英語で語っていた。

★理事長・校長、理事長補佐・校長補佐が、英語を流ちょうに話し、世界問題についてまで英語で対話したりディベートしたりしている学校は日本ではそうないだろう。しかも、そこに生徒も参加し、英語で議論している様子が、すっかり当たり前になっているのだ。

★常にSurfase Tabletを持って、調べ、整理し、構想を書き込み、グーグルドライブで共有しながら協働編集していく模擬国連部の21世紀型スキルを駆使している学びの姿は、今や富士見丘のスーパーロールモデル。

★しかも、このスーパーロールモデルは、世界標準なのだ。富士見丘の口コミ評判が広がるはずである。

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