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2019年7月10日 (水)

【未来を創る学校18】アサンプション国際 改革4年目 着実にアップデート。

★アサンプション国際中学校・高等学校は、共学化及び21世紀型教育にシフトして4年目を迎える。第2ステージは丹澤校長が引き継ぎ、4月から6月の3カ月の間に、見事にシンプルかつ生徒の未来への希望の教育を確実に整えた。

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(写真は、同校の今年の学校案内から)

★副教頭瓶割先生(数学科教諭)と広報担当の中井先生(数学科教諭)に話を伺った。まずは、授業の基本はPBL(Project Based Learning)と言えるようになってきたという。もちろん、レクチャーも必要で、1時間まるまるディスカッションだけをしているのではない。ただ、以前のように、一つの単元を、レクチャーだけで授業を終わらせることはなくなったと。

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★PBLの授業は、「レクチャー」「ピア(Peer)ワーク」「ディスカッション」「クィックライティング」「プレゼンテーション」「フロー」などの幾つかのアクティビティの組み合わせで行われるようになったようだ。というのも、学校案内にもあるが、PBLは生徒の思考の発展、精神的成長に応じて、PBLサイクルは変化するからだと瓶割先生と中井先生は語る。

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★このPBL授業は、アカデミックコースもイングリッシュコースも共通していて、そこをプラットフォームにイングリッシュコースでは、イマージョン教育が数学や理科で行われている。外国人教師も8人という充実ぶりで、オリジナルテキストも発刊して授業を展開している。本気度が違う。

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★留学も充実、今年の中3(中学改革1期生)から3か月留学が、ニュージーランドなので行われることになった。東京でも各校3か月留学は、6人くらい毎年行くようになったが、アサンプションは20人くらいく。中学改革1期生が3年後大学に行く時に、現在受験業界がイメージしている結果をはるかに上回るだろう。

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★しかも、海外大学進学協定校推薦入試制度も導入し、海外大学への道も学校として取り組む体制が整った。瓶割先生は、大学合格実績もきちんと出せる実用的なPBL授業を高校では展開していこうと構想しているということだ。実際、中井先生は、今年の関西学院の数学の一番の複素数の問題をPBL授業で展開するとどうなるか披露してくれた。凄い!

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★そして、アサンプション国際の部活の考え方がいい。

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★もちろん、各大会で優勝を狙うのだが、大事なことは部活を通して「道」を自己探求・自己陶冶していくということだという。その「道」を追究する過程は、まさにPBLなのだということだ。

★新しいプログラムも取捨選択して洗練しつつ、伝統的な教育活動も考え方をさらにブラッシュアップしていく。改革とは、伝統と革新を統合することだが、それは、一つひとつの教育活動を洗練したり再構築したりする地道な試行錯誤とそのための学内対話があってこそである。アサンプション国際のチャレンジは、新奇をてらった改革ではなく、地に足の着いた改革なのである。

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