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2019年7月27日 (土)

週刊東洋経済の特集「中高一貫校」(1)聖学院の3つの思考力入試紹介される

★週刊東洋経済(2019年7月27日号)の特集は「中高一貫校」。編集の基調は「偏差値にこだわらない学校選択」。偏差値や大学合格実績の指標意外に、STEAM教育、思考力を伸ばす教育、グローバル教育の切り口で取材がされている。多くの学校が掲載されている中、聖学院の記事は500字も記述され、写真も掲載されているぐらい力が注がれていた。

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★特集の中の記事に、次のタイトルの記事がある。「中高一貫校の入試スタイルが激変し始めた事情/理数教育注目で創造力や思考力試す問題続々」

★その中で、聖学院は、「ユニークな新型入試」を出題している学校として紹介されている。2013年度から思考力入試を始めたということも言及され、時代を牽引していることが示唆されている。

★3つの思考力入試のうち、レゴブロックを使った「ものづくり思考力入試」の魅力が多く語られている。

「これは、社会問題に関する解決策をレゴブロックと文章で表現するもの。4人1組のグループをつくり、どのような意図で作品をつくったのかを説明し、それに対して他のメンバーが、気づいたことや、改善点などを書き込む。レゴづくりから創造力を、ディスカッションによって他人の話を聞く力などを評価する。」

★レゴを学びのツールや動機付けとして使い、試験のスタイルはPBL(プロジェクトベース型学習)で行われているから、たしかにユニークさの密度が違う。

★同校広報部長の児浦良裕先生の言葉も次のように引用されている。≪「男子は言葉で表現するのが苦手な子どもも多い」と言い、ものづくり思考力入試では自らの考えをレゴで表現させることによって、表現力を評価しているという。≫

★ある意味、主体性、思考力、判断力、表現力を重視する新学習指導要領を先取りする新型入試であるから、メディアが注目するわけだ。

★≪資料や写真から気づいたことを作文させる「M型思考力入試」や、資料をみてその解決策をレゴで表現し、文章で解説する「難関思考力入試」≫も紹介されている。3種類を合わせた入学者が2割シェアで、その割合をさらに高めていくビジョンについても記述されていた。

★というのも、思考力入試で入学してきた生徒の学内で活躍も著しく、2科、4科で入学してきた生徒とはまた異なる才能の持ち主で、両方のタイプの試験を乗り越えてくる生徒が集まることによって、知の多様性が生まれてくるからだという。

★聖学院の思考力入試は、最もはやくから行われていたわけだから、多様な選択視点で中学入試が行われるようになった一つの象徴的な存在であろう。

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