【未来を創る学校20】三田国際 従来の学歴ブランド市場を転換するエスタブリッシュなNew Power School
★昨夜、三田国際学園の学園長大橋清貫先生と電話でミーティングをした。詳細は話せないが、そのミーティングを通して感じたことは、2010年度の中学入試市場の動向は、いよいよ学歴ブランド校と三田国際学園との綱引きが激しくなるのかもしれない。
★昨年までは、21世紀型教育を牽引する三田国際だった。それは今も変わらないし、確実に、中学入試市場に、従来型の学歴ブランド主義とは違うNew Power Schoolの市場領域を開いたことは確かだ。単純に生徒募集で大いに成功したというだけではなく、21世紀型教育を推進する同士校も出現し、2020年の大学入試改革やそれに伴う学習指導要領改訂が目指す教育改革以上の教育を着実に根付かせている。
(三田国際学園キャンパスは、大自然のオーラがいつも包んでいる)
★そういう意味では、文科省がどう思うかわからないが、日本の教育の未来のプロトタイプ創出を牽引した大きな貢献を三田国際学園はした。
★そして、今や、それは中学入試市場がはっきり評価している。それが2020年の中学入試の大きなウネリとなる。
★どういうことかというと、今までと違い学歴ブランド校志向者が、三田国際学園との併願をするようになってきたのである。その勢いが止まらない。
★学歴ブランド校は、生徒の質がとにかく高い。だから、学校当局としては、彼らが自由に刺激し合う環境を整えるだけで、彼らの才能をさらに高い段階に押し上げるプログランは不要としてきた。
★そのことに学歴ブランド校志向者はようやく気づいた。学歴ブランド校を卒業しても、イートン・カレッジやチャドウィック・スクール、チョートー校、ケイトスクールのような世界のエスタブリッシュスクールの出身者と議論や世界問題を共に解決する力を発揮できない。なかには一握りの生徒はいるだろうが、たいていは帰国生だったりする。
★せいぜい東大の一般入試に合格する力が限界だ。エッ!限界?そう東大も、一般入試と帰国生入試の目標値に差をつけている。一般入試で合格する生徒の知では、帰国生入試を突破することができないのである。
★ところが、三田国際は、それを突破することができるように、発想の自由人になれる環境を整えるだけではなく、さらに才能を豊かにし高度な思考力を有することができるプログラムを、プラグマティックに構築しているのだ。
★学歴ブランド校は、すでに出来る生徒だから放っておけばよいという考え方が根底にはある。しかし、海外のエスタブリッシュな学校は、優秀な生徒はさらに優秀になれる限界を超えるためのプログラムを形成するのが得意だ。
★それは三田国際にも同様である。東大の一般入試が限界の学歴ブランド校(開成や麻布、JGはそこは多少違うが)か、海外のエスタブリッシュスクールと対等に渡り合える力を身につけられる三田国際か?学歴ブランド校志向者はいよいよ選択判断をし始めるようになったのである。
★これが2020年の中学入試の大きなウネリになる。三田国際に続く21世紀型教育の同士校も同様の流れをつくりつつある。すでに大学合格実績も出始めている。本格的には2021年度の卒業生の時に明らかになる。
★New Power Schoolか学歴ブランド校かという選択判断が新たに加わり、大学附属にさっさとはいって、国内で成功する人材に育ってもらえれば十分だと選択判断するグループも片方で勢いを増すだろう。
★単純に言えば、New Power Schoolか学歴ブランド校のどちらを選択するかというチャンレンジ精神と学歴ブランド校や大学付属校で十分であるという安全志向主義の両極が拮抗することになる。
★今まで、中学入試市場では、筑駒には、開成や麻布はかなわないという根底には暗黙の了解があった。しかし、筑駒も学歴ブランド校の1つであるから、やがて三田国際と併願されるようになる。そのとき、三田国際は筑駒に甘んじる気はさらさらない。
★大橋清貫学園長の野望は、中学入試市場を突き抜けることによって、中学受験生の価値観を転換し、生徒の未来に希望を生みだそうということだ。日本型の学歴社会こそ生徒の特にZ世代の未来を暗く覆うものはないのは今やだれでも感じていることだろう。学歴社会というOld Powerの権威主義からNew Powerというソフトパワー主義への価値の転換こそが、三田国際学園の信念であり、“Soul”である。
★そうそう、8月3日(土)の中学説明会の午前の部は、申し込みを開始して即日満席。午後の申し込みを開始したそうである。三田国際学園の市場に評価される勢いは、かくして、論より証拠なのである。
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