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2019年7月19日 (金)

【未来を創る学校23】ノートルダム女学院 世界標準の教師チーム

★ノートルダム女学院の常任理事高橋博先生は、理事会、法人事務局、学校法人を巻き込んで、京都に全く新しい教育を創出しようとしている。すでに大阪で2校のカトリック校の改革の成功を収め、いよいよ京都に広げようとしている。

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★高橋先生は、経営組織改革をすると同時に、教育、特に授業の質のアップデートをするべく、ノートルダム女学院中学高等学校のプロジェクトの先生方と学習する組織を推進している。

★同校は、総合の探究の時間のような機会をPBLで展開しているが、普段の授業をすべてミニPBLで行うことはあまりしてこなかった。しかし、そこをミニPBLで展開していったらどうなるのか。

★そこで、プロジェクトメンバーで、ミニPBLの可能性をブレストしていった。一見グラフの知識問題なのだが、そのグラフは、ふだんあまり見ないようなデータがもとになっている場合、暗記した知識が役だたない。

★そういう場合どのようにアプローチするのか。デフォルト・モード・ネットワークにある知識を総動員して、何を調べればわかるのか?何と比較すればわかるのか?グラフの背景にある他のデータは何かがるのか?さらにどんな大きな問題が横たわっているのか?未知の情報を推理する時の問いと、その問いを考察するアクティビティを組み合わせていった。

★知識から始まり、深い洞察が行われ、創造的思考にまで広がっていった。この授業デザインのツールは、ハーバード流儀のアクティビティの20以上の類型と21世紀型教育機構の基本的な「思考コード」を活用していた。高橋博先生は、21世紀型教育機構の副理事長でもあるからだろう。

★ともあれ、見事に知識と思考のシステム思考が可視化されていった。

★≪問い―アクティビティ―思考コード≫という循環が生み出すPBL授業。このメソッドを一気呵成に体得していくノートルダム女学院のプロジェクトチーム。天才教育改革者高橋先生と、視野の広い、それでいて深い<対話>ができる学校。何かが生まれる予感がする。大いに期待したい。

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